「育てる」ことが、いまでも暮らしの楽しみに。
この家でやりたいことが、まだまだたくさんあります。
千葉県市原市/K様邸
タイミングと条件が運良く重なり、夢を叶えるきっかけに。
千葉県・市原のとある始発駅周辺に広がる、閑静な住宅地。K様がこの地域で家づくりをしようと決意したのは、今から20年前のことでした。それまで東京、大阪、つくば、松戸と転勤と引っ越しを繰り返し、その都度ご家族で社宅や会社が契約するマンションに住んでいたというK様。実は、長年思い続けていた夢があったと言います。それは、「自宅でDIYを楽しみながら生活する」ということ。
「ただ、そういうモノ作りの生活を実現するには、会社の狭いマンション暮らしだと限界があります。いっそのこと家を建てて、DIYがしやすい環境を一から整えてみようかと考えたのですが、実現するにはそれなりに広い土地が必要になっていきます。当時は貯金の余裕もありませんでしたし、家を建てるのは夢のまた夢だと思っていました」
家中に数え切れないほどの手作り家具があふれています。
素敵な笑顔で家づくりやDIYについて語ってくださいました。
階段を家の中心に設けることで回遊しやすい動線をかなえています。
玄関をあけるとパティオ(中庭)と庭がつながり光と風がとおります。
入居してすぐに作った玄関ベンチはDIYグッズの収納も兼ねています。
転機になったのは、軽い気持ちで資金計算をしたときのこと。その際、「定期借地権付きの土地なら、手持ちの資金内で家を建てることができる」ということを知りました。
「当時は、長男が中学3年生に上がるタイミング。翌年高校に入学したら、家族での引っ越しは難しくなります。そんなことが頭をよぎり、次第に『家を建てるなら今かもしれない』という気持ちになっていきました」
早速、土地を探しはじめたK様ですが、そのときの条件は、広さがあること、南面道路、駅徒歩10分という3点だったそう。するとすぐに、開拓が始まったばかりの新興住宅地に希望通りの土地を見つけることができました。
「都内への通勤は1時間30分ほどかかるのですが、最寄りの始発駅までは徒歩3分程度ですし、朝でもゆっくり座ることができます。家族のタイミングと土地の条件も揃いましたし、そこで『家を建てよう!』と決意したんです」
「この設計にして大正解だった」というリビング。天井を高くしたことで、広々とした印象に。
タイルもご自身で貼られたというパティオ(中庭)は癒しの空間。
洗濯機の配置を工夫する設計士のアイデアで広くて明るい洗面室。
2階ホールを利用したワークスペースにも手作りの本棚が。
夏でも2つの窓を開ければ冷房いらず。風通しが良く仕事もはかどります。
思い描いたのは、ぬくもりのある家。そして、余白さえも楽しめること。
「ウィザースホームに決めた理由は?」と尋ねたところ、K様は「担当者さんの人柄!」と即答されました。
そもそも、家を建てる検討をはじめる前に、たまたまウィザースホームの展示場に訪れたことがあったというK様。その流れで、家づくりを決心した際にあらためてウィザースホームをたずねたそうです。そこで運命的に出会ったのが、担当のTさんです。
「一軒家に対して思い入れがあったので、いろんな相談をもちかけたんです。そんな中、Tさんは本当によく話をきいてくださって。しかも、明るくて、コミュニケーションが上手。すぐに意気投合してしまったんですよ」
思い出話はつきず、最後まで笑いが絶えませんでした。
K様の手によって現在も成長し続けているお住まいに驚くことばかり。
また、ウィザースホームが通常の尺モジュールより広いメーターモジュールを採用していたことも決め手のひとつ。他社と比べて見ても、ウィザースホームのモデルハウスは広々とした印象があったと言います。
「広さは十分確保できますし、デザインという面についても申し分なかった。これなら、思い描く住まいがつくれると確信しましたね」
K様がウィザースホームに伝えた要望は、光と風が室内に満ちあふれ、ぬくもりを感じられる家。
また、室中で家族が自由に行き交うことができるように、回遊しやすい間取りも希望したと言います。
「家をつくるにあたって、実はいろんな参考書を読んで勉強をしたんです。そこで得た具体的なイメージを設計士さんにお伝えしたところ、自分が想像していた以上にすばらしい提案をいただいて。特に感心したのは、リビングの吹き抜けの天井。部屋が広々と感じられて、本当に大満足でした」
手作りの棚には、趣味のアイテムを少しずつを飾っていく予定だとか。
棚の天板には、かわいらしいタイルが。丁寧な仕事がひかります。
2階の寝室に室内窓を設置。リビングからたくさんの光が届きます。
天井の端材をもらって作ったというウォークインクローゼット。
天井には贅沢に無垢材板を使用。ぬくもりのある空間を演出しています。
自分で棚をつくれるように、パントリーもあえて壁紙を貼らなかったそう。
特に、オーダーでこだわったのは、「余白を残す」ということ。「自分ができそうなところは、自分の手でやりたい」という想いが強くあったため、あえて「つくらない」部分を残しました。その例が、外構です。要望を受けた際、担当のTさんは非常に驚いたと言います。
「一般的なお客様の場合、外構工事は私たちにお任せいただくことが圧倒的に多いんです。そのため、まさか『自分でやる』とおっしゃるとは思っていませんでした。でもその後、K様がおつくりになった外構を拝見させていただいて、『ああ、こんなにしっかりDIYをされる方だったんだ』とようやく理解したんですよ(笑)」
Tさんの率直な感想を聞いて、K様も恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべます。
タイルの勾配や角度を調整するのが難しかったという自作の門扉。
華やかなモザイクタイルと水栓が庭のデザインのアクセントに。
DIYにつかうツールや端材は、取り出しやすいようにしっかり整理。
週末は広いお庭で大好きなDIYを楽しんでいらっしゃいます。
完成はゴールじゃない。家とは、暮らす人々と一緒に育っていく存在。
現在も、週末になると庭に出て、DIY作業を続けられているというK様。おしゃれな外構だけでなく、室内にはK様お手製の棚や家具もいっぱいです。実は、これらの材料の多くは、近所の新築の家からもらい受けた建築の端材なのだとか。
「そのためか、休日に朝から庭に出てDIY作業をしていると、近所の方から『今日は何を作ってるの?』『また面白いものを作ってますね』って声を掛けられるんです。みなさん、最初のうちは、私のことを大工さんだと間違えていたんじゃないですかね」
そう冗談を言うと、思わず大きな笑い声がひびきます。
最初の頃は丸鋸がうまく扱えなかったというK様ですが、今では木材がまっすぐ切れるように腕が上達。制作したアイテムのクオリティも格段に上がったと語ります。
「人って、続けているうちにだんだんと成長していくんです。言うなればこの家は、そういう自分のDIYの成長記録が詰まった空間。今も、「次は何をつくろうか」と常に考えていますしね。まだまだつくりたいもののアイディアがたくさんあるんですよ」
家を建てて、20年。
K様は、豊かで楽しい住まいのあり方を追求するために、いまでも目を輝かせ続けています。
趣味のロードバイクのスタンドも自作。ライトをつけて使いやすさにもこだわります。
「お手入れをするのも楽しい時間」と嬉しそう。
愛用のロードバイク。修理しながら17年も乗り続けていらっしゃるのだとか。
綺麗な色が気に入ったという白いタイルに、庭の緑やお花が爽やかに色をそえます。