地震に備える
地震の来襲を予測する技術はまだ完全な予知が難しい状況です。
それだけに、日頃から万一に備える姿勢が大切です。また、火災による二次害災も大きな被害の原因となりますので、火の始末には十分注意しましょう。
門、塀
地震の時に建物の外に出ていた場合は、門や塀の耐震性がとても大切です。これまでに発生した地震でも、ブロック塀や石造の塀などの倒壊により多くのけが人や死者が出ています。また、倒れた塀が道路を分断して、被災後の避難や救助、消火活動などの妨げになった事例もありました。
老朽化しているもの等は早めに点検を受け、取り壊すか、補強しておくことが必要です。なるべく危険な塀は取り壊して新しいブロック塀に建て替える、あるいは生垣や金属製フェンスに変えるなどにより、安全にしておきましょう。
家具の配置
地震時の安全、さらにその後の避難などを考慮して、家具はなるべく生活空間(寝室、子供部屋、居間・台所など)には置かないようにしましょう。(納戸などにまとめて置く、または据え付け収納等を活用するなど)
生活空間に置く場合は、以下のことに注意しましょう。
•部屋の出入口付近や廊下、階段等に置かない。
•地震時の出火を防ぐため、火気の周辺に置かない。
家具の転倒防止
家具対策の基本は、地震で揺れても倒れいなことです。まず、以下のことに注意しましょう。
•じゅうたんや畳に背の高い家具を置かない。
•重い物を下の方に収納し、倒れにくくする。
•前のめりより、後ろもたれ気味に置く。
家具の固定
転倒防止器具を取り付けて固定するためには、設置する壁や床、天井などに十分な強度が必要です。壁に固定する際は、薄い壁を避け、頑丈な柱などに固定しましょう。柱などが無い場合は、壁の中の下地材(下地の桟など)がある場所にネジなどで家具を固定しましょう。下地材の位置等を見分ける場合は、下地探知用センサーの機器、市販の専用プッシュピンといった器具を用いる方法や、打診による音の聞き分けで判断できます。
また、工法によっては桟が入っておらず、壁に直接ネジ止めができないものがあります(この場合には補強する方法があります)。