軟水器

水道 水に含まれるカルシウムとマグネシウムを除くことで、家事をラクに、家族を美しく健康にしてくれる装置が「軟水器」です。

「軟水」とは水分中の「カルシウム」と「マグネシウム」が少ない水のこと。この成分が多いほど「硬い水＝硬水」、少ないほど「軟らかい水＝軟水」です。硬度成分が多いと水アカや石けんカスができやすく、家事の手間が増え、美容・健康にも影響します。成分の多さは「硬度」で示され、関東の平均硬度は全国平均より20mg/L高くなっています。

「軟水器」とは水道水の硬度を下げ、高純度の軟水にする装置。水道水をイオン交換樹脂に通して硬度成分を取り除き、蛇口から出る水をすべて硬度1mg/L以下の 軟水にします。家庭で一人が一日に使う量 は約214リットルもあり、これがすべて軟水 になると大きなメリットが。さっそく見ていきましょう。

石けん成分が、水道水の硬度成分と反応して生成されてしまうのが石けんカス 。この石けんカス自体も掃除が大変ですが、さらにやっかいなのはカビやぬめりの原因になること。軟水 では石けんカスがほとんどできないので、お風呂場や洗面所の黒カビ、排水溝のぬめりが減り掃除がとてもラクになります。

乾燥肌、肌のかゆみなどの原因のひとつは、肌に残った石けんカス。石けんカスがほとんどできない軟水ならカスが残らないのはもちろん、皮膚からの水分蒸発量も減り、保湿力が高まります。同じく石けんカスが残ることによる髪の毛のごわつきやパサつき、きしみも軽減。ペットの皮膚トラブルにも同様の効果があります。

洗濯物の黄ばみやごわつきの主な原因も衣類に付着した石けんカス。軟水には汚れを浮き上がらせて落としやすくし、再付着するのを防ぐ性質もあるので、洗剤や柔軟剤が減り、生活費節減に。石けんカスをもとに繁殖するカビも生えにくく、洗濯槽掃除の手間も省けます。

硬度成分がお米をコーティングしてしまうため水が吸収されにくい硬水に比べ、軟水はご飯の甘み成分やうまみ成分を多く引き出し、水分の吸収力も粘り気も向上させます 。同様に、だしは香りよく、うまみも強くなり風味が豊かになります。緑茶も色・味が濃くなり、毎日の食のレベルが向上します。