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2024.02.10

新築住宅の窓選びのポイントは?種類や特徴を解説

目 次

「窓」は、自然光を取り入れたり、新鮮な空気を供給したり、季節や風景を感じさせてくれる大切な存在。窓の選び方ひとつで、住み心地は大きく変わってきます。この記事では、窓が持つさまざまな役割や、その種類と特徴、新築住宅を建てる際の窓選びのポイントを解説します。

窓の役割とは?

自然光を取り込む

窓は、自然光を室内に招き入れる大切な役割を果たします。日光は、室内の雰囲気を明るくするほか、体内時計をリセットして生活リズムを整え、メンタルを安定させる効果があることが分かっています。また、日中の明るさを確保することで照明をつける必要が少なくなり、消費電力量を抑えることができるのも、窓のおかげです。

新鮮な空気に入れ替える

窓を開けることで、室内の古い空気と外の新鮮な空気を入れ替えることができます。湿度や温度を調節して快適な環境を保つことは、健康を維持するためにも大切な要素です。

風景を楽しむ

窓越しに見える緑や空の様子を眺めれば、季節の移ろいや天気の変化を身近に感じることができます。なかでも、風景を切り取り絵画のように見せる窓を「ピクチャーウインドウ」といい、美しいインテリアの演出に効果的です。

開放感をもたらす

窓は閉じこもった感じを和らげ、室内に開放感をもたらします。特に大開口の窓は外部との境界をぼやかし、部屋を広々と感じさせてくれる効果が大きいです。

窓の種類と特徴

掃き出し窓

掃き出し窓は、下部が床に接する背の高い窓のこと。人が出入りできるため、庭に面したリビングやバルコニーに面した居室などに設置されることが多いです。面積が大きいため高い採光性があり、開放的な風景を楽しむことができます。昔はこのような窓から、ほうきでチリを外へ掃き出していたことが名前の由来です。

腰高窓

腰高窓は、大人の腰くらいの高さ(床から80〜90cmほど)に設置された窓のこと。通常、人の出入りに使用されることはありません。採光や通風を確保しつつ、背の低い家具を置くことができます。子ども部屋や寝室など、どんな空間にも設置しやすい窓です。

スリット窓

スリット窓とは、細長い窓のこと。縦長タイプと横長タイプがあります。人が通れないほど幅が狭いため、防犯性が高いです。また、横スリット窓を目の高さよりも高い位置に設置すれば、通行人の視線からプライバシーを守りやすくなります。

地窓

地窓とは、下部が床面に接する背が低い窓のこと。室内に明るさを取り込みつつ、プライバシーを守りやすいことが特徴です。元々は和室に設けられる窓でしたが、近年は洋室にも採用されるようになっています。なお、かつてはこのような窓も「掃き出し窓」と呼ばれていましたが、現在では背の低い窓を地窓、背が高く大開口の窓を掃き出し窓とするのが一般的です。

天窓(トップライト)

天窓は、天井に設置された窓のこと。自然光が直接降り注ぎ、壁面に設けた窓の3倍の光量を確保できるとされています。そのため、住宅密集地などで壁面の窓からの採光が難しい場合でも、明るい住まいにすることが可能です。ただし、明るさを求めるあまりに天窓を大きくしすぎると、かえって眩しすぎたり夏の暑さに悩んだりすることがあるため、光の入り方をしっかりと想定したプランニングが大切です。

高窓(ハイサイドライト)

高窓は、天井に近い位置に設置された窓のこと。採光性を保ちつつ、プライバシーを守りやすいことが特徴です。洗濯機や洗面台の上部など、デッドスペースになりがちな壁面を活かすことができます。

小窓

小窓は、その名の通り小さな窓のこと。サイズにはっきりとした定義はありませんが、人が通れない程度の大きさのスクエア窓や丸窓を指します。トイレやウォークインクローゼットなどに設置されることが多いです。

室内窓

室内窓とは、外壁ではなく室内の壁に設置された窓のこと。隣接する空間から光を取り込み、室内の風通しを良くすることができます。家族同士のコミュニケーションが取りやすくなるメリットもあり、インテリアのアクセントとしても効果的です。

新築住宅の窓選びのポイントと注意点

窓の役割を明確にしよう

プラニングの際には、窓に求めるおもな役割を考えましょう。例えば、リビングの窓は明るさを取り入れることが目的なのか、それとも風景を楽しむためなのか、役割を明確にすることがその場所に適切な窓を選ぶヒントになります。

窓の方角と光の入り方

太陽は東から昇り、やや南向きに傾きながら空を横切り、西の空へと沈みます。窓の方角により光の当たる時間帯や入り方が異なるため、空間の目的に応じた間取り決めと窓の配置が大切です。

- 東向きの窓:朝日が入る
- 南向きの窓:一日を通して陽が差し明るい
- 北向きの窓:直接光が入らないため穏やかな明るさ
- 西向きの窓:夕方に光が入る

例えば、起床が早く明るい部屋で目覚めたい方には、東向きの寝室がおすすめです。北向きの部屋は紫外線の影響を受けにくいため、書籍やコレクション等が傷みにくくなります。

家具の置き場所も考慮する

窓の位置や大きさによっては、家具の配置が制限されることがあります。窓の配置を決める際には、家具の大きさや置き場所を具体的に想定しながらプランニングしましょう。

窓の防犯対策

大切な住まいを犯罪から守るために、特に1階の窓は防犯対策をしっかりと行いましょう。「2重窓にする」「防犯ガラスの窓を選ぶ」「人目につきにくい場所は高窓にする」といった方法があります。「侵入が難しそう」「ガラス破りに時間が掛かりそう」と印象づけることがポイントです。

窓の断熱性能は重要

住まいを出入りする熱のうち、開口部(ドアや窓)が大きな割合を占めています。夏涼しく冬あたたかい快適な暮らしを送るために、窓の断熱性を高めましょう。冷暖房の効きが良いため光熱費も抑えることができます。近年の窓はペアガラスが標準的ですが、さらにLow-eガラス(内側に特殊加工が施された製品)などを選ぶとより断熱性を高められます。

プライバシーを守る

「風景を楽しむために大きな窓を設置したら、室内が丸見えになってしまった。」このようなケース、少なくありません。カーテンが開けられず外を眺められなくなっては、もったいないですよね。通行人の視線や、隣接する住宅の窓の位置もしっかりと考慮して、窓の大きさや位置を決めましょう。

まとめ:窓選びにこだわって快適な新築住宅に

窓選びは、新築住宅のプランニングにおいて重要なポイントです。自分たちの生活スタイルや居室の目的に合った窓を選ぶことが、心地よい暮らしにつながります。窓の大きさや位置、防犯性や断熱性能、そしてプライバシーを守るための工夫を盛り込み、快適で安心な住まいをつくりましょう。

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