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2024.06.26

冷房の電気代を節約する、省エネのコツと家づくりアイデア

目 次

これから気温が上がる夏に向けて冷房の電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。2024年はさらなる電気代の値上げが見込まれており、節電の重要性はますます高まっています。この記事では、電気代高騰の背景、今すぐ実践できる節電方法や家を建てる際に知っておきたい省エネ対策について解説紹介します。

この記事のポイント

  • ・エネルギー価格の上昇、円安、電力需要の増加、再エネ賦課金の値上げにより電気代が上がっている。
  • ・冷房の設定温度の見直し、フィルターの掃除、扇風機との併用で節電できる。
  • ・新築時には高断熱・高気密住宅、省エネ設備、太陽光パネルの設置が効果的。

電気代が値上がりする理由は?

電気代の高騰のおもな原因はエネルギー価格の上昇です。昨今の世界的な政治情勢、コロナ禍開けの経済活動の回復により、石油や天然ガスなどの燃料価格が上昇し、電力の供給コストに影響を与えています。また、エネルギー資源の調達を輸入に頼っている日本にとって、1990年以来の安値を更新した円安も価格を大幅に引き上げる要因になります。

さらに、気候変動による記録的な猛暑や寒波の頻発による、電力需要も無視できません。2022年には、大規模停電を防ぐために節電を呼びかける「電力需給逼迫注意報」が発令されました。また、毎月の電気料金に加算されている、再生可能エネルギーの普及を促進するための費用「再エネ賦課金」について、2024年度からは2年ぶりの値上げが決定。月に400kWh使用する一般家庭の場合、月額およそ836円負担が増えることになります(※)。

これらの複合的な理由から、電気代の値上がりは避けることができないものとなっています。

※出典:再エネ賦課金2年ぶり上げ 標準家庭で月836円負担増│日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA191WJ0Z10C24A3000000/

もっとも電気を使う家電は?

家庭内で電気を多く使う家電は何でしょうか。全国地球温暖化防止活動推進センターの「家庭における消費電力量の内訳」によると、特にエアコンと冷蔵庫の占める割合が大きいことが分かります。

出典:温室効果ガスインベントリオフィス/全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/)より 

また、環境省の「平成25年度 家庭における電力消費量実測調査報告書」によると、テレビの消費電力量は年間を通じてほとんど変化がありません。その一方、冷蔵庫は夏に、エアコンは夏と冬に消費電力量が増加することがわかります。

※環境省「平成25年度 家庭における電力消費量実測調査報告書」の月別電力消費量(首都圏・戸建)より作成。
https://www.env.go.jp/content/900449221.pdf

今すぐにできる節電対策

日常生活に取り入れることですぐに始められる、電気代の節約方法をご紹介します。

家電の使い方を見直す

エアコンの設定温度を1℃変えるだけで消費電力量を約10〜13%削減できます。環境省の推奨する冷房の設定温度は28℃(暖房時は20℃)です。また、扇風機と併用することで、部屋全体に冷気が行き渡り快適さを保つことができます。そのほか、エアコンの性能を最大限に発揮させるために、月に1〜2回のフィルター掃除や、室外機の前に物を置かないようにすることも大切です。なお、電気代を節約したいからとエアコンの使用を控えることは、熱中症につながります。気温28℃を超えたら、無理せずに使用しましょう。

冷蔵庫については、ドアを頻繁に開閉すると冷気が逃げてしまうため、開閉は必要最低限にとどめましょう。また、庫内に食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなるため、適度なスペースを保つことが大切です。

省エネ性能の高い家電にする

古い家電と最新の省エネ家電では、消費電力量に大きな差があります。資源エネルギー庁の「省エネカタログ」によると、10年前の家電と最新の家電を比較したとき、冷蔵庫は35〜42%、エアコンは15%の消費電力量が削減できます。10年以上前の家電を無理に使い続けるよりも、最新の省エネ家電への買い替えがおすすめです。

窓から入る熱を減らす

冷房の効率を高めるために、窓から入る熱を減らすことも大切です。遮熱カーテンを使用することで、室内の温度上昇を抑えることができます。また、窓の外側にオーニングやグリーンカーテンを設置して直射日光を遮ることも効果的です。

出典:スマートライフおすすめBOOK | https://shouene-kaden2.net/recommend_book/

節電を考えた家づくりのポイント

家を建てる際に省エネ(電気の使用量を減らす)と創エネ(電気をつくる)の両方を考慮することで、より高い節電効果を実現できます。

高気密・高断熱住宅にする

「高気密」とは隙間をなくして空気の出入りを防ぐこと、「高断熱」とは断熱材等により熱の出入りを防ぐことです。高気密・高断熱住宅は外気の影響を受けにくいためエアコンの効率が向上します。このような住まいなら、近年人気の高い開放的な間取りでも快適な室温を保ちやすく、省エネ効果を発揮することが可能です。

省エネ設備の導入

エアコンや給湯器は省エネ性能の高い製品を導入することで、日々の消費電力量を抑えることができます。また、玄関や収納などの照明は人感センサータイプにすると、消し忘れを防ぎ無駄な電力消費を防ぐことが可能です。さらに、IoT家電などにより「電気の見える化」をすると、電力の使用状況を把握できるため省エネ意識の向上に効果的です。

太陽光発電システムの設置

太陽光発電システムを導入すると自家発電が可能になり、電力の購入を減らすことができます。初期投資は必要ですが、長期的に見るとおトクです。日頃の電気代を気にせずに済むことは、家計に余裕をもたらし心のゆとりにつながるでしょう。また、停電時には非常用電源としても機能するため、災害への備えになります。

太陽光発電システムを搭載した建築実例

自然エネルギーを活用し、光熱費を節約できる太陽光発電。そこで新築住宅に太陽光発電システムを搭載した建築実例を見てみましょう。

こちらは平屋住宅の事例です。大きな片流れの屋根に搭載したのは9.94kWの太陽光発電システム。毎日の光熱費を抑えることができ、災害時にも安心です。

こちらは、太陽光発電システムを搭載したオール電化住宅です。曇りの日も効果的に発電してくれるため、予想以上の節電効果となっているそうです。

まとめ:省エネと節電効果の高い住まいで快適な毎日を

電気代を節約するために、まずはエアコンや冷蔵庫の使い方など、すぐに実践できる節電方法を取り入れてみましょう。さらに、家を新築する際には高気密・高断熱住宅に省エネ設備の導入、そして太陽光発電システムの設置を検討してみてください。ウィザースホームでは太陽光発電システムが標準仕様のため、環境に優しく経済的な暮らしを実現することができます。太陽光発電システムについて詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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