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2024.08.09

騒音に悩まされずに暮らしたい!新築戸建ての防音のコツ

目 次

「騒音」は、生活トラブルの中でも特に多い問題です。騒音によるストレスは生活の質を低下させ、睡眠不足などの原因になることも。静かに暮らしたい方や音に敏感な方にとって、住まいの騒音対策は必要不可欠です。この記事では、すぐに実行できる騒音対策と、新築住宅を建てる際の騒音対策について解説します。

この記事のポイント

  • ・音は伝わり方によって固体伝搬音、空気伝搬音、混合音に分けることができる。
    ・すぐに実行できる騒音対策は、防音カーテンの設置、家具のレイアウト変更、厚手のラグを敷くなど。
    ・新築住宅を建てる際のポイントは、土地選び、高気密・高断熱、遮音建材、間取りの工夫など。

騒音の種類

騒音の種類は、音の伝わり方により大きく3タイプに分けることができます。

固体伝搬音

固体伝搬音は、建物や地盤、配管などを通じて伝わる音です。例えば、足音やドアの開閉音、物を落とした時の音、トイレの排水音などが該当します。このタイプの音はマンションなどの集合住宅で特に問題になりやすいです。

空気伝搬音

空気伝搬音は、空気の振動として伝わる音です。具体的には、話し声やペットの鳴き声、テレビの音、楽器の音、車のエンジン音などが該当します。

混合音

固体伝搬音と空気伝搬音が混ざり合った音です。具体的には、工事現場の音、大型車が通る音などが該当します。

騒音対策のポイント

騒音対策を行うにあたり、押さえておきたいポイントを確認してみましょう。

騒音の基準はない?

工場や飛行場などの騒音には法的な基準が定められていますが、生活騒音に関しては明確な基準はありません。というのも、騒音のストレスは心理的な影響が大きく、同じ音でも感じ方が人それぞれ異なることが特徴です。例えば、交通騒音や自然の音に関しては、慣れればあまり気にならなくなる人が多いですが、隣人の話し声は小さくても気になりやすい、といった差があります。また、時間帯によっても感じ方が変わることがあり、夜間の静かな時間帯に聞こえる音は、日中の賑やかな時間帯よりもストレスを感じやすいものです。

騒音源の種類を考える

住まいの外から入る音を防ぎたいのか、室内の音を防ぎたいのかを考え、音の種類に応じた対策を取ることが大切です。家族の立てる生活音が気になる、という方も珍しくありません。生活音は、生活の一部であるため完全に排除することは難しいのですが、さまざまな対策を組み合わせることでストレスを軽減することができます。騒音対策の具体的な方法については、次の章から解説します。

すぐに実行可能な騒音対策

まずは、日常生活ですぐに試せる騒音対策をご紹介します。

戸当りテープを取り付ける

ドアや引き戸を閉める際に「バン!」と大きな音が出てしまう場合は、戸当りテープを取り付けることで衝撃音を軽減できます。また、開閉の際に「ギィー」と異音がする場合は、蝶番や戸車を点検しましょう。必要に応じた調整を施すことで動きがスムーズになり、異音もなくなります。

防音/遮音カーテンに変える

窓から入ってくる音や、室内からの音漏れを防ぐためには、防音カーテンや遮音カーテンの使用が効果的です。生地に特殊加工が施されており、音を跳ね返した
り・吸収したりする特性があります。特に、道路に面した窓や、隣家との距離が近い窓へ設置がおすすめです。

厚手のカーペット・ラグを敷く

厚手のカーペットやラグを床に敷くことで、足音や物を落とした時の音を吸収することができます。固体伝搬音の発生を抑え、階下の部屋への騒音を防止します。

家具のレイアウトを工夫する

家具の配置を工夫することで、室内の音の伝わり方をある程度コントロールできます。寝室を例にあげると、ベッドは音の入りやすい窓辺から離れた場所へのレイアウトがおすすめです。トイレと隣接する場合は、トイレ側の壁に本棚などを設置することで、水の流れる音を軽減することができます。

手元スピーカーを使用する

テレビの音量が大きくなりがちな方や、深夜にテレビを見る際には、手元スピーカーの使用がおすすめです。テレビ本体の音量を最小限にとどめつつ、離れた場所でもクリアな音声を聞くことができます。

住まいづくりの際にできる騒音対策

新築戸建てを建てる際には、設計段階から騒音対策を取り入れることで、静かで快適な暮らしを実現することができます。

騒音の少ない土地を選ぶ

まず、静かな住環境を得るためには土地選びが重要です。書類や地図上の情報だけで判断するのではなく、必ず現地に足を運び実際の環境を確認しましょう。騒音の発生状況は時間帯や曜日によって変わることがあるため、昼と夜、平日と週末のように複数回の下見を行うと安心です。

また、土地の用途地域によって騒音の少ないエリアを選ぶことができます。例えば、第1種低層住居専用地域であれば、コンビニや飲食店が建つ可能性が低いため、静かな環境で暮らすことができます。

窓の防音性能を高める

窓は住まいのなかで特に空気伝播音が出入りしやすい箇所のため、窓の防音対策は重要です。現在の新築住宅の窓は2枚のガラスを重ねた複層ガラス(ペアガラス)が主流となっていますが、それをさらに2重サッシにすることで、防音効果を高めることができます。断熱性能も向上するため、一石二鳥の効果です。

高気密・高断熱住宅にする

高気密・高断熱住宅は、おもに熱の出入りを防ぐことを目的としていますが、外部からの音を遮断する効果も高いです。より静音性を高めたい場合は、間仕切り壁にも断熱材を入れることで、室内からの音を防ぐことができます。

騒音が少ない建材・建具を選ぶ

床材や建具の遮音性能にも注目しましょう。「防音フローリング」など、遮音性能の高い床材を使用することで、足音や物を落としたときの音を抑えることができます。また、日常音の音漏れを防ぐためには「簡易防音ドア」、バタンと閉まる音の防止には「ドアクローザー付き」の製品がおすすめです。

間取りを工夫する

間取りの工夫も効果的です。例えば、寝室と水回りを離すことで、水の流れる音が寝室に伝わりにくく、静かに眠れるようになります。騒音源となる場所の隣には、ウォークインクローゼットを配置すると安心です。

まとめ

騒音対策は、防ぎたい音の特徴に合った対策を講じることが大切です。また、住まいづくりの段階から騒音対策を行うことで、より静かな住環境を実現することができます。静かな土地選びをはじめ、防音性能の高い窓、高気密・高断熱住宅、遮音性能の高い建材・建具の使用、間取りの工夫など、多岐にわたる騒音対策が考えられます。新築住宅を建てるなら、騒音対策に力を入れて静かな暮らしを手に入れませんか?

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