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2025.05.01

【実例あり】中庭のある住まいづくり、間取りのポイントを解説

目 次

プライバシーを守りながら、青空や緑を独り占め――そんな憧れを叶えてくれるのが、中庭です。とはいえ「どんな使い方ができる?」「 コストは高い?」など、気になる点も多いもの。この記事では、中庭のタイプやメリット・デメリットを解説。活用シーンや建築実例もご紹介します。

この記事のポイント

  • ・中庭のおもな形状はコの字・ロの字型・L字型の3種類
  • ・プライバシー感と建築コストはおおよそ比例する
  • ・中庭の活用シーンを想定し優先順位を明確にすることが大切

注文住宅で叶える中庭のある暮らし

中庭とは、建物に囲まれた庭のこと。外部からの視線を遮り光や風を取り込みつつ、プライバシーを守ることができる開放的な空間です。間取りをイチから決められる注文住宅なら、家族構成やライフスタイルにフィットした中庭をつくることができます。

中庭の形状タイプ別比較

中庭の間取りは、おもに3タイプに分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう。

ロの字型

建物で中庭の四方をぐるりと囲む「ロ」の字型。外部からの視線を完全に遮ることができるため、ほかのタイプに比べ最もプライバシー性・防犯性が高いです。建物の面積が大きくなりやすく、ある程度の敷地の広さが必要となります。

コの字型(U字型)

建物を「コ」の字型に配置して、中庭の三方を囲むタイプ。一部が開放されているため陽当たりや風通しを確保しやすくなります。

L字型

建物を「L」字型に配置し、その角に中庭を設けるタイプ。限られた敷地でも取り入れやすく、ほかのタイプに比べてコストを抑えやすいです。

中庭のある間取りのメリット

中庭を設けることで、暮らしにプラスの効果が生まれます。

プライバシーを守りつつ屋外を楽しめる

一般的な庭とは異なり、中庭は建物の内側にあるため外からの視線が気になりません。カーテンやブラインドを閉め切る必要がなく、洗濯物やプール遊びなど、プライバシーを気にせずにのびのびと過ごせます。

大開口で陽当たり・風通しが良くなる

中庭に面する大きな窓を設けることで、室内に自然光や風をたっぷり取り込めます。昼間は照明を点けなくても明るく、窓を解放して一気に空気を入れ替えるのにも便利です。

空間に広がりが生まれる

中庭と室内がつながることで視線が抜け、住まい全体が広く感じられます。タイルデッキやウッドデッキを設けてフラットに仕上げれば、室内を延長したような一体感のある空間が生まれます。

防犯性がアップする

中庭に面した窓から採光や通風を確保できるため、その分外側に面する窓を減らすことが可能です。外部からの侵入経路を減らし、防犯性の向上につながります。

中庭のある間取りのデメリット

魅力の多い中庭ですが、注意すべき点もあらかじめ知っておくことが、後悔のない家づくりにつながります。

建築コストが増加する

中庭を設けることで建物の形状が複雑になり、外壁や窓の面積が大きくなるため、建築コストがアップする傾向があります。中庭を検討する際は、プランの内容や費用をよく確認しておきましょう。

断熱効率が落ちやすい

窓は壁よりも熱が出入りしやすいため、中庭に面した窓が多いと、断熱性が下がる可能性があります。住まいの快適性を保つためには建物の断熱性を高め、複層ガラスや樹脂サッシなどの高性能な窓を採用することがポイントです。

間取りの工夫が必要

中庭を設けることで動線が長くなったり、居住空間が狭くなったりすることがあります。毎日の生活シーンを具体的に想定しながら、使いやすい間取りをつくりましょう。

デッキのメンテナンスが必要

中庭にデッキを設ける場合、将来のメンテナンスについても考えておきましょう。例えばウッドデッキはナチュラルな質感が魅力ですが、定期的な塗装や交換が必要になります。タイルデッキは初期コストが比較的高めですが、耐候性・耐久性に優れており、掃除もしやすいです。

中庭の活用アイデア

中庭にはどのような使い方があるのでしょうか、暮らしを充実させる具体的な活用アイデアをご紹介します。

プライバシーを守るくつろぎ空間

アウトドアチェアやテーブルを置けば、中庭がセカンドリビングに。晴れた日に人目を気にせずにブランチやティータイムを楽しめる、家族だけのリラックススペースになります。夜はお酒を飲んだり、星を眺めたり。過ごしやすい季節なら、おうちキャンプも素敵ですね。

安心・安全なキッズ&ペットスペース

中庭は建物に囲まれているため、子どもやペットの遊び場としても安心。室内から目の届く範囲で、自由に遊ばせることができます。

仲間と気兼ねなく集えるアウトドアリビング

中庭はバーベキューやホームパーティーの場所としても最適です。周囲に気を使わず、家族や友人と楽しい時間を過ごせます。室内の延長なので、準備や片づけもラクです。ちょっと疲れてしまった人も、すぐに室内で休めます。

二世帯住宅での共有スペース

二世帯住宅の中心に中庭を設けて、世帯同士の共有スペースにするプランもおすすめです。普段はそれぞれのプライバシーを保ちながら、程よい距離感で交流を楽しめます。

中庭のある間取り実例

実際に中庭を取り入れた住まいを見てみましょう。3タイプの事例をご紹介します。

【ロの字型】 家族をつなぐ中庭の平屋

建物全体でぐるりと囲んだ、ロの字型の中庭。お子様が外に飛び出す心配がないため、安心して遊ばせることができます。

住まいの中心に中庭を設けることで、開放感と明るさを確保しています。

【コの字型】開放的な中庭のセカンドハウス

こちらは、3方向を建物で囲むコの字の中庭。すべての部屋が中庭に面しており、開放感を楽しめる間取りとなっています。

日よけのタープを張ったタイルデッキは、アウトドアソファを置いてくつろぎの空間に。大人数が集まってBBQパーティーもできます。

【L字型】吹き抜けリビングと中庭がつながる家

こちらは2方向を建物で囲むL字型の中庭。もう2方向を高い壁で囲うことで、ロの字型と同様のプライバシー性を確保しています。

リビングとの連続性を強調する大開口の窓。住宅街でも隣家や通りからの視線を気にせずに過ごせます。

中庭のある住まいづくりのポイント

中庭を上手に暮らしに取り入れるには、ポイントを押さえたプランニングが大切です。

具体的な活用シーンを想定する

中庭をどのように使いたいかを具体的に想定しましょう。「子どものプール遊び」「仲間とのBBQ」「夕暮れのビアガーデン」など、活用シーンを明確にすることで、必要な広さや形状が見えてきます。

優先順位と予算を明確にする

中庭の建築費はプライベート感におおよそ比例するため、L字型→コの字型→ロの字型の順にコストアップするのが一般的です。形状タイプ・面積・植栽など、採用したい要素の優先順位を明確にすることで、コストダウンできる部分が見つけやすくなり予算とのバランスがはかれます。

敷地の条件を整理する

敷地の広さや方角、周囲の環境などによって、中庭の形状やレイアウトに制約が生じることがあります。理想の中庭をかなえるためには、早い段階からプロに相談し「できる・できない」を探りましょう。

まとめ:中庭のある家で、毎日をもっと素敵に

中庭は、屋外の開放感と屋内のようなプライベート感を兼ね備えた空間です。リビングの延長として、暮らしの質を高めてくれます。ウィザースホームでは、お客さま一人ひとりのニーズに合わせた自由設計の住まいをご提案しています。素敵な中庭で過ごす、理想の暮らしをカタチにしませんか?ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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