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2024.09.14

【初心者向け】爬虫類飼育の基本と住まいづくりのポイント

目 次

爬虫類をペットとして迎える人が増えています。人気の理由として、犬や猫とは異なる独特な魅力や、飼いやすさなどがありますが、飼育を始める前に爬虫類の特徴を知ることが大切です。この記事では爬虫類の初心者に向けて、鳥類や哺乳類との大きな違い、飼育の基本ポイントや快適な住まいづくりのヒントを解説します。

爬虫類ってどんな生き物?

爬虫類に分類される代表的な生き物は、トカゲ・カメ・ヘビなどです。まるで恐竜のような外見、ユーモラスな動き、無機質な肌など、ほかの生き物とは異なる独特の魅力があります。まずは爬虫類の基本的な特徴を確認してみましょう。

爬虫類の特徴

爬虫類には「ウロコや甲がある」「卵を生む」「肺で呼吸する」など、いくつかの特徴がありますが、哺乳類との大きな違いは「変温動物」に分類されることです。鳥類や哺乳類などの「恒温動物」には体温を調節する機能が備わっており、外気温にかかわらずおおよそ一定の体温を保つことができます。一方、変温動物は体内で体温調節ができず、日光浴をしたり日陰に移動したりすることで、体温をコントロールしています。気温が下がりすぎると生命が維持できないため、爬虫類の飼育には温度管理がたいへん重要です。

また、爬虫類はとてもマイペースです。毎日のお世話は必要ですが犬や猫のように構う必要はなく、むしろ構いすぎるとストレスの原因になります。爬虫類との生活は、お互いにほどよい距離感を保ちながら楽しむことがポイントになります。

爬虫類をペットにするメリット

爬虫類の多くはほとんど鳴きません。種類によっては小さく鳴くことがありますが、犬や猫のように大きな声ではないため、静かに暮らしたい人には理想的です。また、犬のように毎日散歩する必要がなく、自由な時間が少ない人も無理なく飼うことができます。抜け毛もないため、アレルギーの心配もほとんどありません。

爬虫類を飼う際の注意点

爬虫類は魅力的なペットですが、飼育の前に確認しておくべきポイントがあります。生体の衝動買いを避け、事前に準備を整えてから迎えることが大切です。

生態をよく調べておく

爬虫類を飼育する前に、種類ごとの生態を十分に調べておきましょう。爬虫類の寿命は種類により異なりますが、大型のヘビやカメは30年以上生きる可能性もあります。少なくとも10年ほど、長ければ数十年にわたって世話をする覚悟が必要です。「もう飼いきれないから」と無責任に外に放すことは絶対に避けなければなりません。

また、爬虫類の餌についても考慮が必要です。爬虫類は昆虫やマウスなどを常食する種類が多く、それに抵抗を感じる人も少なくありません。そのため、どのような餌を与えるのかを確認し、自分が対応できるかどうかをよく考えましょう。

動物病院を調べておく

一般的なペットとは異なり、爬虫類を診察できる動物病院は限られています。自宅から通える範囲に爬虫類対応の動物病院があるかどうかを確認しておきましょう。日頃から健康チェックを行うとともに、信頼できる動物病院を見つけておくことが大切です。

賃貸住宅では要確認

賃貸住宅に住む方は、ペットの飼育について管理規約の内容を確認しましょう。ペット可の物件でも、飼育可の生き物は犬・猫や観賞魚に限られていることが多いです。そのため、爬虫類を飼育したい場合は事前に大家さんや管理会社に確認しましょう。相談のうえで許可を得られることもあります。種類やサイズ、特徴などを丁寧に説明して理解を得るようにしましょう。

爬虫類にやさしい家づくりのポイント

爬虫類にやさしい家は、飼い主にとっても心地よく安心な家です。住まいづくりのポイントを確認しておきましょう。

快適な住環境を整える

爬虫類は変温動物のため、飼育環境を常に適温に保つ必要があります。効率的な温度管理にはケージ内のヒーターとエアコンの併用がおすすめです。高気密・高断熱の住まいは安定した気温を保ちやすく、爬虫類の健康維持に適しています。なお、冬になると冬眠する種類もいますが、飼育下では経験豊富な上級者向けの方法となるため、初心者は避けたほうが良いでしょう。また、夜行性の種類を除き多くの爬虫類はカルシウム代謝のために紫外線照射を必要とするため、専用の紫外線ライトを設置します。

このように、爬虫類を飼育するには、種類ごとに適した環境を整える必要があります。特に気温の安定が健康維持に直結するため、停電に備えて太陽光発電システムや蓄電池を導入しておくと、非常用電源としても使用できるので万が一の時にも安心です。

脱走対策をしっかりと

爬虫類は好き嫌いが分かれる生き物なので、うっかり脱走させてしまうと家族や近隣住人に不安を与えることになりかねません。そのため、しっかりとした脱走対策が必要です。ケージの単純な蓋や扉だけでは自力で開けてしまう場合もあるので、鍵を掛けるようにしましょう。

また、飼育スペースを独立させることで、脱走対策の強化がはかれます。できれば飼育専用の個室を用意し、部屋のドアには簡易鍵をつけると良いでしょう。もし爬虫類がケージから逃げ出しても、家の中への脱走を防止できます。また、配管の隙間等がある場合は網を設置して、細かな逃げ道を完全にシャットアウトすることが大切です。閉め忘れた窓からの脱走を防ぐには、そもそも開けられないFIX窓を採用するという選択肢もあります。

キレイを保ちやすくする

爬虫類の飼育で臭いが気になるという声もあります。これは爬虫類そのものの臭いというよりも、おもに排泄物や餌の食べ残し・汚れた床材等が原因です。そのため、掃除がしやすい住環境を整えることが大切になります。飼育ケージはもちろん、部屋自体も水拭きが可能な床材や壁材を選ぶことで、清潔な状態を保ちやすくなります。可能であれば飼育スペースに個別換気システム(第一種換気)を設置して、空気がこもらないようにしましょう。

また、飼育用品のお手入れを洗面所やキッチンのシンクで行うことが、家族に歓迎されないケースも多いため、専用のシンクがあると気兼ねなく作業できます。さらに、飼育用品や掃除道具等を収納するスペースを確保しておくと、必要なときにすぐに準備ができます。

まとめ

ほかの生き物とは異なる魅力を持つ爬虫類。静かで飼いやすいことから人気があります。その魅力を引き出すためには、種類ごとの特徴を知り適切な環境で飼育することが大切です。家づくりの時点で工夫を取り入れれば、爬虫類との暮らしをより安心で快適なものにすることができます。ペットが天寿を全うするまで責任を持って世話をすることが、飼い主としての最大のつとめです。爬虫類との生活を楽しみながら、長く大切に飼育しましょう。

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