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2024.11.08

ベランダ(バルコニー)いらない派が増えている?メリット・デメリットを解説

目 次

これまで戸建て住宅には、当たり前のように設置されていたベランダ。しかし、近年では「ベランダはいらない」と考える人も増えてきています。その背景には生活様式の変化やコスト節約がありますが、本当にベランダは不要なのでしょうか?この記事では、ベランダを設置するメリットとデメリットを解説。どちらが自分に適しているのかを見極めるポイントをお伝えします。

そもそもベランダ(バルコニー)とは?

ベランダとは、主に2階以上の建物の室外に設けられるスペースで、屋根や庇(ひさし)が付いていることが特徴です。ベランダと似た言葉に「バルコニー」がありますが、こちらは屋根がないものを指します。ただ、実際には「ベランダ」と「バルコニー」は混同されて使われることが多いです。この記事では、ベランダとバルコニーのどちらも含めた名称として「ベランダ」と表記します。

“ベランダいらない派”が増えている理由

これまで戸建て住宅の2階には、ベランダが当たり前のように設置されてきました。ベランダには、おもに洗濯物を干す場所という役割があったためです。しかし、近年はあえてベランダを設置しない新築戸建ても増えてきています。その理由としては、乾燥機の普及や洗濯物を室内干しする家庭が増えたことで、ベランダを使う機会が減少していることがあります。

また、近年の建築費用の高騰により、コスト削減のポイントとしてベランダの設置を見直すという側面も。ベランダを設置しなければその分の建築コストが節約でき、設置後の維持管理の手間やコストもかかりません。

ベランダがなくても快適に暮らせる間取りや設備が増えていることや、建築コストの節約意識が、“ベランダいらない派”が増えている要因になります。

ベランダのメリット

洗濯物や布団を外干しできる

ベランダの最も一般的な用途は、洗濯物や布団の外干しです。天気の良い日には布団はフカフカに。洗濯物はカラリと乾き、気持ちよく使用することができます。電気代やガス代もかからない、エコな乾燥方法です。また、紫外線にはダニやカビを防ぐ効果もあるため、手軽に衛生的な状態を保つことができます。

リフレッシュの場になる

ベランダにプランターを置いて、ガーデニングや家庭菜園を楽しむことも可能です。ハーブや花を育てることで自然を身近に感じ、心身のリフレッシュをはかれます。また、ベランダをアウトドアリビングとしても活用することもできます。テーブルと椅子を置いて、光や風を感じながら食事をしたり、夜に星を眺めながらリラックスした時間を過ごしたり、家族との時間を楽しむ特別な空間になるはずです。

関連記事:ソラなかバルコニー

非常時の避難場所・避難経路になる

ベランダは、非常時の避難場所や避難ルートになる場合があります。火災や地震といった災害のとき、ベランダを経由してほかの部屋へ移動したり、ベランダで一時的に安全を確保して救助を待ったり、連絡を取る場所として役立つ可能性があります。災害時に何が起きるかは分かりませんが、避難ルートの選択肢を増やしておくことがいざという時に役に立つかもしれません。

ベランダのデメリット

建築コスト・維持コストがかかる

ベランダの設置には、追加の建築コストがかかります。広さや仕様により建築コストは変わりますが、一般的な1.5坪ほどのベランダで50〜100万円ほどが目安です。さらに、設置したベランダの快適な状態を保つには適切なメンテナンスが欠かせません。ベランダは屋外にあるため雨風で汚れやすく、風に飛ばされてきたゴミや落ち葉が溜まることもあります。また、ベランダの防水性能が劣化すると、1階の雨漏りの原因になりかねません。そのため、定期的な点検が大切で、現場の状況によっては修理や再施工も必要です。これらにかかるメンテナンスコストも想定しておきましょう。

使用頻度が少ない場合がある

ベランダを設置する目的がないと、使用しなくなる可能性があります。例えば、洗濯物や布団を外に干すことがなく、ガーデニングやアウトドアリビングにも利用しない、といったケースです。せっかく作っても、使用頻度が低ければ掃除の手間やメンテナンスコストがかかるだけの空間になってしまいます。「ベランダがあるのが普通だから」という理由だけで設置するのではなく、具体的な使い道やライフスタイルに合った設計かどうかを考えることが大切です。

防犯リスクになる可能性がある

設置条件によっては、ベランダが防犯リスクを高める要因になるケースも。特に、ベランダが隣接する家や車庫に近い場合や、人目が少ない場所に設置されている場合、不審者が侵入するための足掛かりになる可能性があるためです。ベランダを設計する際には、侵入経路をシミュレーションして足場になるものを置かない、死角になりやすい場所や人目につきにくい場所には防犯カメラを設置する、といった対策を講じるのがおすすめです。

ベランダなしはこんな人におすすめ

家の間取りや設備、ライフスタイルによっては、ベランダを設置しなくても問題なく快適な暮らしを送ることができます。

ベランダで洗濯物を干さない

近年は、洗濯物を外に干さない家庭も増えています。室内干しや乾燥機の利用により外の天候に左右されずに洗濯することができ、花粉や虫の付着を防ぐこともできるためです。洗濯物を外に干す予定がないのであればベランダを省き、その代わりに室内に物干し用のバーを取り付けたり、ランドリールームを設けたりする設計プランがおすすめです。

ベランダを活用する具体的なプランがない

ベランダを設置して、本当に活用できるかどうかをよく考えましょう。特に、住宅が密集しているエリアでは隣家との距離が近く、視線が気になってベランダをプライベート空間として活用しづらいケースもあります。また、アウトドアリビングやガーデニングに興味がなく、そのほかにも具体的な目的がない場合、ベランダを設置しても使い道のないスペースになってしまうかもしれません。

室内スペースを優先したい

室内をできるだけ広く確保したい場合は、ベランダなしを検討した方が良いかもしれません。ベランダの設置を省くことでその分リビングや寝室などの居住空間を広げ、間取りにゆとりをもたらすことができます。特に都市部の住宅など、敷地に限りがある場合におすすめの選択肢です。

ベランダの建築コストを節約したい

ベランダの設置には建築コストがかかるほか、定期的なメンテナンスを含めた長期的なコストも増えることになります。ベランダの設置を省くことで建築コストとランニングコストの両方を節約することができ、その分をほかの設備や内装費用に回すことも可能です。

十分な広さの庭がある

広い庭が確保できる場合、2階にベランダを設ける必要性は低くなります。庭があれば、そこで洗濯物や布団の外干しができるためです。そのほかガーデニング、バーベキュー、子どもの遊び場などにも活用できます。目隠しフェンスやウッドデッキなどを設けて快適性を高めるのもおすすめです。

まとめ:ベランダを採用するなら使い道を明確に

ベランダを設置する・しないは、家族の暮らし方や価値観に合わせて決めましょう。ベランダを活用する具体的なプランがあるなら、設置することで生活の質を高めることができます。逆に使い道が明確でない場合や、本当に設置が必要かどうかを迷ったら住宅のプロに相談してみましょう。

ウィザースホームでは、お客様のライフスタイルに合わせたベランダの有効活用法も提案しています。ベランダを設置するべきかとお悩みなら、プロにご相談してみませんか?理想的な住まいを実現するための具体的なプランや活用アイデアをご提案いたします。

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