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2025.04.05

GX志向型住宅とは?ZEHとの違いや補助金活用のポイント

目 次

新たに定められた省エネ基準「GX志向型住宅」をご存知ですか?住宅の省エネ化や脱炭素化が強く求められている近年、国や自治体はさまざまな補助金制度を設けて、省エネ性能の高い住宅づくりを後押ししています。この記事では、「GX」とは何なのか、GX志向型住宅の特徴やメリット・デメリット、補助金活用のポイントを解説します。

GX志向型住宅とは?

GXとは「Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)」の略称で、おもに温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの普及など、持続可能な社会を目指す取り組みです。日本でも国をあげてGXを推進しています。

GXを住宅に適用した基準が、2024年から新設された「GX志向型住宅」です。これまでの省エネ住宅「ZEH(ゼッチ)」や「長期優良住宅」よりも、さらに厳しい要件が定められています。

GX志向型住宅に認定されるには、以下の4つの指標をクリアする必要があります。

  • ①断熱等性能等級6以上

断熱等級とは住宅の断熱性能を示す基準です。断熱等級の数字が大きいほど外気温の影響を受けにくく、冬は暖かく夏は涼しく快適に過ごすことができます。

断熱等級を決めるのは、熱の逃げやすさを示す「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。日本は地域による気候の差が大きいため、全国を8つに分けた地域ごとにクリアすべきUA値が定められています。現在、断熱等級の最高値は7で、GX志向型住宅では等級6以上が求められます。

  • ②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率35%以上

「一次エネルギー消費量」とは、空調・給湯・照明など住宅設備で使うエネルギーの総量です。一次エネルギー消費量の基準値は、省エネ法にもとづき住宅の設備や広さなどから算出され、GX志向型住宅ではその基準値から35%以上削減する必要があります。建物の断熱性能の向上や、高効率の設備の導入がポイントになります。

  • ③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上

太陽光発電などによりエネルギーを創り出し、エネルギー消費量と合わせてプラスマイナスゼロ(もしくはプラス状態)にすることが求められます。なお、一部の寒冷地や都市部の狭小地などでは、この要件が緩和される場合があります。

  • ④高度エネルギーマネジメントの導入

2025年2月に新たに追加された要件として「HEMSコントローラー」の導入が必須となりました。「HEMS(ヘムス)」とは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略称で、家庭で使うエネルギーの管理システムを意味します。「HEMSコントローラー」は電気の発電状況や電気・ガスの使用量をリアルタイムに把握することができ、家電や住宅設備(エアコンや蓄電池等)の制御を行う機器です。GX住宅志向型住宅では、認証を受けた製品を導入する必要があります。

GX志向型住宅の補助金制度

GX志向型住宅では、これまでの長期優良住宅やZEHと比較しても、より厳しい断熱性能と省エネ性能が求められ、一定の要件を満たす場合は、国による補助金制度を活用できます。

2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」では、長期優良住宅およびZEH水準住宅を建てる場合、補助を受けられるのは子育て世帯や若者世帯です。より高性能なGX志向型住宅では、すべての世帯が対象となります。

※:子育て世帯:18歳未満の子どもを有する世帯、若者夫婦世帯:夫婦のどちらかが39歳以下の世帯

ZEHや長期優良住宅との違い

「長期優良住宅」は、長寿命化やメンテナンスのしやすさなど、住宅を長く大切に使うための基準です。「ZEH(ゼッチ)」は、優れた断熱性と高効率設備をそなえ、太陽光発電等の再生可能エネルギー設備により、年間の一次エネルギー収支をゼロにする住宅となっています。なお、子育てグリーン住宅支援事業における「ZEH水準住宅」では再生可能エネルギーの有無を定めていません。

※「ZEH」では再生可能エネルギーと合わせた一次エネルギー消費量の実質ゼロ以下が求められますが、「ZEH水準住宅」では、定められていません。

子育てグリーン住宅支援事業の詳しい内容は、以下の記事で解説しています。

関連記事:最大160万円補助、2025年「子育てグリーン住宅支援事業」とは?

GX志向型住宅のメリット

補助金を利用できる可能性がある

GX志向型住宅を新築する際に、一定の要件を満たせば国の補助金制度を利用できる可能性があり、家づくりのコストを軽減できます。子育て世帯・若者夫婦世帯は、長期優良住宅やZEH水準住宅も補助の対象(40万円〜)となりますが、GX志向型住宅なら最大4倍(160万円)の補助金が受けられます。

光熱費を軽減できる

断熱性能が高い住宅では冷暖房効率が良く、エネルギー消費量が少なくなります。さらに消費電力の低い省エネルギー設備の導入や、太陽光発電による創エネルギーを組み合わせることで、月々の光熱費が大きく節約できるはずです。

エネルギー価格変動リスクへの備えになる

2021年以降、エネルギー価格の世界的な高騰が続いています。GX志向型住宅なら、優れた省エネルギー性能と太陽光発電の創エネにより、価格変動の影響を低減することができます。

快適で健康によい室内環境になる

断熱性能が高い家は室内温度が安定しやすいことから、ヒートショック(温度差による健康被害)の防止に有効です。また、冬場も室内の表面温度が比較的暖かく保たれるため窓や壁の結露が起きにくく、カビやダニの発生リスクも低減できます。

関連記事:ヒートショックを予防する、安心な家づくりのポイント

環境負荷を軽減し、持続可能な社会に貢献できる

GX志向型住宅は、脱炭素社会への一歩となる住まいです。CO₂削減や環境保全に貢献することができ、省エネ住宅が広く普及すれば、次世代へ持続可能な環境を引き継ぐことにもつながります。

GX志向型住宅のデメリット

初期コストが高額になりやすい

GX志向型住宅は高性能な断熱材、省エネ設備の導入、さらに太陽光発電システムの設置が必須のため、建築コストが高額になりやすいです。これまでの省エネ住宅よりも高い目標をクリアする必要があり、住宅の設計や設備投資にコストが掛かります。初期コストとランニングコストのバランスを考えて計画を進めることが大切です。

対応できるハウスメーカーが限られる

GX志向型住宅の厳しい基準を満たすためには、綿密な設計と省エネ計算が必要で、技術面・工法面の選択肢が限られることもあります。そのため、建物の設計段階から要件を満たす提案ができる、施工実績が豊富なハウスメーカーを選びましょう。

GX志向型住宅を建てる際の注意点

コストは長期的な視線で考える

GX志向型住宅は、高い断熱性や高効率設備の導入により初期コストが高くなりやすいです。しかし、高性能な住まいと太陽光発電により毎月の光熱費を大幅に削減できるため、長期的に考えると投資を回収しやすいというメリットもあります。また一方で、住宅に長く暮らしていくうえではメンテナンスコストが発生することも念頭に置きましょう。たとえば、建物の屋根や外壁の定期的な点検・清掃、状況によっては修繕や塗り替えなどを行う必要もあります。設計段階から初期コストと長期的なコストのバランスを考え、予算や価値観に応じた選択をしましょう。

補助金制度の要件や申請期限に注意する

省エネ住宅に関する補助金制度は、年度ごとに制度の内容に見直しがあることが多いです。申請には期限があり一定の予算枠も設けられているため、いざ申し込もうとしたら終了していた、というケースもあります。また、土砂災害特別警戒区域や浸水想定区域などに立地する住宅は、補助対象になりません。補助金制度を確実に活用するには、早い段階で要件を把握して動き出すことが大切です。

ウィザースホームの標準仕様

GX志向型住宅の要件を満たすためには、高断熱・高気密性能や創エネ設備が欠かせません。ウィザースホームでは、これらを標準仕様として採用し、住み心地と省エネ性能を両立させる住まいづくりを提案しています。

2×6工法で高気密・高断熱

「2×6(ツーバイシックス)工法」は、従来の2×4工法よりも柱と柱の間に厚みのある断熱材を入れられることが特徴。壁の厚さをしっかり確保しすることで外気温の影響を受けにくくなり、高い断熱・気密性を実現します。

太陽光発電システムで創エネ

GX志向型住宅の必須要件である太陽光発電システムも標準仕様。エネルギーを創り出すことで、一次エネルギー消費量を大幅に削減するほか、災害による停電への備えにもなります。

外壁タイルでランニングコスト軽減

耐久性・耐候性が高い外壁タイルも、ウィザースホームの標準仕様。もちろん定期点検は必要ですが、全面的な塗り替えは不要です。将来の修繕コストを抑えつつ、家の外観を長く美しく保つことができます。

まとめ:GX志向型住宅でかなえるエコで快適な暮らし

GX志向型住宅は、環境に配慮した住まいづくりと快適で健康的な暮らしを実現できます。初期コストこそ高くなりがちですが、省エネ・創エネによる長期的な光熱費の削減効果を考慮すると、長い目で見て大きなメリットを受けられ、補助金制度を活用すれば負担を軽減することも可能です。ただし補助金制度は年度ごとに内容の変更があり、予算枠が埋まった時点で早期終了する場合もあります。家づくりを計画する段階で、早めに情報収集を行いましょう。

ウィザースホームは、太陽光発電システムが標準仕様。省エネ住宅の実績が豊富で、GX志向型住宅にも対応可能です。GX志向型住宅についてもっと知りたいとお考えなら、無料相談会に参加してみませんか?理想の暮らしに合ったプランを、プロがご提案いたします。

 

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