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2024.12.08

ヒートショックを予防する、安心な家づくりのポイント

目 次

寒い冬の脱衣所や浴室で、ヒヤッと寒い思いをしたことはありませんか?その冷えが引き金となって起きる健康被害が「ヒートショック」です。命に関わることも少なくなく、健康な方も油断はできません。この記事では、ヒートショックを予防するために「今すぐにできること」と「家づくりの際に取り組めること」を解説します。

この記事のポイント

  • ・ヒートショックとは、急激な気温差が原因で起きる健康被害。毎年死者も多く出ている。
  • ・浴室での事故を予防するポイントは、脱水所や浴室を温める、長湯しすぎないなど。
  • ・ヒートショックを防ぐ家づくりをするには、高断熱・高気密住宅や全館空調がおすすめ。

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な気温の変化により血圧や心拍数が乱高下し、心筋梗塞や脳出血・脳梗塞などの健康被害を起こすことです。特に温度差が10℃以上あるとリスクが高まります。高齢者を中心に起こりやすく、命に関わる深刻なケースも少なくないため注意が必要です。

例えば、冬場の入浴時は「温かいリビング→寒い脱衣所・浴室→熱い浴槽」といった状況になりやすいため、ヒートショックのリスクが高まります。そのため、浴室で起きた溺死事故の多くはヒートショックが関連していると言われています。高齢者が浴室で溺死・溺水する事故は交通事故の2倍以上。また、女性よりも男性の死亡者が多いです。

浴室や脱衣所のほかに、トイレや廊下も冷えやすいため注意が必要です。特に古い住宅は断熱性能が低いことが多く、気温差が大きくなりやすい傾向があります。

ヒートショック予防が大切な理由

ヒートショックは高齢者に多く見られる現象ですが、持病のない若い人にも起こる可能性があります。また、寒暖差が原因で疲労が蓄積したり、喘息やアレルギーなどの健康問題に繋がったりすることも。ヒートショックを予防することは、家族の健康を守り安心して暮らせる家をつくる第一歩です。

すぐにできるヒートショック予防

ヒートショックを防ぐには、どうすれば良いのでしょうか。まずは、今すぐに取り入れられる対策をご紹介します。

部屋を暖める

ヒートショックを予防するためには、家全体の気温をできるだけ均一に保つことが大切です。熱は窓から逃げやすいため、ガラスに断熱フィルムを貼ったり、断熱カーテンを設置したりすると冷えを軽減することができます。寒い脱衣所やトイレなどにはヒーターを置くと良いでしょう。浴室に関しては、入浴前にシャワーを壁にかけて温める、湯船のフタを開けて湯気で温める、といった工夫で寒さを和らげられます。

入浴時の工夫

ヒートショックを予防するために、飲酒後の入浴は避けましょう。服薬後や食後は血圧が下がりやすいため、1時間以上経過してからの入浴がおすすめです。また、熱すぎるお湯や長時間の入浴も心臓に負担が掛かります。お湯の温度は41℃以下、湯船に浸かる時間は10分以内にすると安全です。さらに、水分不足も血圧が急変するリスク要因となるため、入浴の前後にしっかりと水分補給を行いましょう。

家づくりでできるヒートショック予防

家づくりの際に、室内の温度差を減らす工夫を取り入れることで、ヒートショックが起きにくい快適な住まいを実現することができます。

高気密・高断熱住宅にする

高気密・高断熱の家は、部屋ごとの温度差が生じにくいためヒートショックの予防に有効です。断熱性に優れた建材や窓の使用により、室内から逃げる熱を抑えた家になります。住まい全体を暖かく保つため、ヒーターなど個別の暖房器具を追加する必要がほとんどありません。また、暖房の効きが良いため、毎月の光熱費を抑える効果も期待できます。

温度差を減らす間取りにする

脱衣所や浴室など、冷えを防ぎたい場所をリビングなどの暖かい部屋の近くに配置することで、家の中の温度差を小さくすることができます。また、熱は窓から逃げやすいため、窓のサイズを小さくしたりなくしたりすることも断熱性能の向上に効果的です。

床暖房や全館空調の導入

脱衣所やキッチンなどの底冷えしやすい場所には、床暖房を設置することで足元から暖めることができます。さらに、浴室乾燥暖房機を設置すれば、入浴前に浴室を暖めておくことができて安心。また、住まい全体を均一に暖める全館空調も効果的です。

家族を守るためのヒートショック予防を

家族の命を脅かすこともあるヒートショックを予防するポイントは、室内の温度を一定に保つこと。家全体を暖めるには、建物の気密性と断熱性を高めることが大切です。ウィザースホームでは、ツーバイシックス工法が標準仕様の高気密・高断熱住宅を提供しています。お近くのモデルハウスで、暖かく快適な住まいを体感してみませんか?

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