リビングは暖かいのに、廊下に出るとひんやり寒い…!
暖房をつけても吹き抜けはなかなか暖かくならない…
そんなお悩みありませんか?
どこにいてもあたたかい家づくりを叶えるシステムが「全館空調」です。その仕組みやメリット・デメリットをご紹介します。
住まいを丸ごと暖める、全館空調とは?
全館空調は、1台(建物の規模や設備の仕様によっては2台)のエアコンで調整した空気を、住まい全体に行き渡らせる空調システムです。従来の住まいでは冷暖房機器を部屋ごとに設置しますが、全館空調なら建物全体を一括管理で快適な空間にすることができます。全館空調の特徴を最大限に活かすためには、住まいが高気密・高断熱で熱を逃がしにくい建物であることが重要です。
全館空調のメリット
ヒートショックの予防に効果的
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧や脈拍が大きく変動し、脳卒中や心筋梗塞などの健康被害が起きること。毎年多くの人が亡くなる原因となっています。
ヒートショックが多発するのは、11月から2月にかけての冬場。これは「暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動し、熱いお風呂で温まる」のように、住まいの中に大きな温度差が生まれやすいからです。東京都健康長寿医療センター研究所によると、2011年の1年間で約1万7,000人がヒートショックが原因で入浴中に急死したと推定されています。
全館空調で住まい全体を暖かく保ち空間ごとの温度差を極力小さくすることで、ヒートショックの予防を期待することができます。
※出典:冬場の住居内の温度管理と健康について│東京都健康長寿医療センター研究所
https://www.tmghig.jp/research/release/2013/1211.html
思ったよりも光熱費がおトク
「住まい全体の空調を24時間点けっぱなしなんて、光熱費が高額になるのでは…?」と心配する声も少なくありません。しかし、一定の室温をキープすることで、大きな温度差を埋める電力消費が少なく済むため、「想像していた以上に光熱費がおトクだった」という声も多いです。気密性・断熱性に優れた高性能住宅ほど省エネ効果が高く、光熱費を削減できます。
見た目がすっきりした空間になる
居室ごとに設置するエアコンは、インテリアの邪魔になることも少なくありません。全館空調なら壁や天井に吹出口のみを設ければよいため、すっきりとした印象を保つことができます。
空調管理がラク
全館空調は24時間稼働することが前提で設計されているため、点けたり消したりする必要がありません。朝目覚めた時、帰宅したとき、いつも快適な温度で過ごすことができます。
いつも空気がキレイ
全館空調は24時間換気機能も備えているため、汚れた空気を住まいの外に排出します。
全館空調のデメリット
導入コストが高い
全館空調は住まい全体のシステムのため、一般的には初期費用が高くなると言われています。一般的な戸建住宅(35〜40坪)の場合、200〜300万円のコストアップが目安です。ウィザースホームの「エアフィール」なら、60万円〜(エアコン含まず)と初期費用を抑えて導入することも可能です。
空気が乾燥しやすい
全館空調はエアコンを常時稼働させているため、空気が乾燥しやすくなっています。ウィザースホームの全館空調システム「エアヴェリー」では、オプションで加湿機能をプラスすることもできます。
部屋ごとの室温調整が難しい
全館空調は住まい全体で管理を行うため、システムによっては部屋ごとに細かく室温調整をすることができないものもあります。エアヴェリーのVAV制御システムでは、送風量を調整することで、使用しない部屋や家族の好みに合わせて「ひかえめ運転」「少し涼しめ」「少し暖かめ」にすることができます。
定期メンテンナンスが必要
住まい全体の快適性を維持するために、1年に1度は専門家による点検が必要です。定期メンテナンスやフィルター交換の費用として、毎年2〜3万円ほどのランニングコストがかかります。
故障すると家全体に影響がある
全館空調システムは、冷暖房設備が故障したときに住まい全体に影響出ることが特徴です。故障の原因や修理の内容によっては、大掛かりな工事になる可能性もあります。
暖房器具の種類と特徴
ここで、全館空調以外の暖房器具の特徴を確認してみましょう。
エアコン(個別暖房)
部屋ごとにエアコンを設置する方法です。空間ごとに室温の細かな調整ができます。火事のリスクがほとんどなく安全ですが、空気が乾燥しやすいです。
床暖房
床をじんわりと暖める暖房器具です。電気式と温水式があり、風を生じないためホコリが舞い上がらない、空気を汚さないというメリットがあります。
こたつ
こたつ内のみを暖めることができる、省エネルギーな暖房器具です。ごく局所的な暖房のため、部屋全体を暖めることはできません。
灯油ストーブ
灯油を燃料にしたストーブです。灯油が燃えるときに水分を生じるため、空気が乾燥しません。ほかの暖房器具に比べて火災のリスクが高いため、アパートやマンションでは管理規約で使用が禁じられているのが一般的です。
ガスファンヒーター
ガスを燃料とするストーブで、スイッチを入れてすぐにパワフルな温風が出てお部屋を暖めることができます。部屋にガス栓がない住まいでは使用できません。
薪ストーブ
薪(木材)を燃料とするストーブです。上に鍋を置いて、料理をすることもできます。煙突の設置が必要なため、住宅密集地での導入には適していません。
まとめ
全館空調はこんな人におすすめです。
・一日中快適な気温で過ごしたい
・家族に高齢者がいる
・ぜんそくや寒暖差アレルギーがある
・開放的で広々とした間取りにしたい
ウィザースホームの全館空調について詳しくはこちらをご覧ください。