「廊下や浴室の冷え込みがつらい」
「家にいるとアレルギー症状が出る」
…そんなお悩みありませんか?
住まいの心地よさと健康は、切り離せない関係です。この記事では、大切な家族が毎日を快適で健康に過ごせる家づくりのポイントを解説します。
家のなかにある健康リスク
住まいはいつも快適に過ごせる場所であってほしいもの。しかし、室内特有の健康リスクもあります。
ヒートショック症候群
冬場の室内、リビングは温かいけれど、廊下やトイレは冷え切っている…このような温度差は深刻な健康リスクの要因です。大きな温度差により血圧や脈拍が急激に変動することをヒートショックといい、それにより起きる脳卒中や心筋梗塞などの健康被害をヒートショック症候群といいます。
特に注意が必要な場所が浴室です。冷え込んだ脱衣所や浴室では血管が収縮して血圧が上がりやすいのですが、温かいお湯に浸かったときに血圧が急激に下がり、意識を失う事故が多発しているためです。ヒートショックにより浴槽で溺死する人は増加傾向にあり、厚生労働省のデータによると平成23年以降は交通事故による死亡者数よりも多くなっています。
熱中症
梅雨明け後の気温が上がる頃から、熱中症で救急搬送される人が増えてきます。熱中症はおもに高温多湿な環境に長時間過ごすことにより体温調整機能が正常に働かなくなり、めまいや頭痛・意識障害などの症状を引き起こすものです。
熱中症といえば日差しの強い屋外や激しい運動時に起きやすいものとイメージする人も多いかもしれませんが、室内でかかる方が多くなっています。東京消防庁によると、令和2年夏に東京23区において熱中症で死亡した人のうち、発症場所の約9割は屋内でした。
ハウスダストアレルギー、シックハウス症候群
住宅の高気密化(すき間がないこと)が進んだことで、汚染された空気が室内に留まりやすくなり、ハウスダストアレルギーやシックハウス症候群が起きやすくなっています。
ハウスダストアレルギーとは、室内に溜まったホコリやそこで繁殖するダニ・カビが原因で鼻水や頭痛などのアレルギー症状が起きるもの。シックハウス症候群とは、新築住宅やリフォーム住宅の建材や家具に含まれる化学物質により、目の痛みや吐き気・湿疹などのさまざまな体調不良が引き起こされるものです。
【高気密】で健康・快適な家づくり
さきほど急激な温度差によるヒートショックについて解説しましたが、冷え込む室内で長時間過ごすことも免疫力を低下させる「緩慢なヒートショック」の現任になることが分かってきています。
かつて日本の住まいでは気密性が軽視される傾向にありました。そのため、冬はすき間から冷気が入るのは仕方がないもの、室内でも寒いのが当たり前、と考える人も少なくないようです。住まいの気密性を高めて室内の快適さを逃さないようにすれば、省エネ性が向上して光熱費も節約できます。室内を快適な気温(目安は夏28℃以下、冬18℃以上)に保ち、健康維持につなげましょう。
【高断熱】で健康・快適な家づくり
住まいの気密性向上とセットで行いたい対策が、断熱性の向上です。暖房器具で室内を暖かくしているのに、壁や窓のそばに行くとひんやりと寒い。そのような住まいは断熱性が不足している可能性があります。
断熱性能が低いと、室内の暖かい空気に含まれる水蒸気が冷たい壁や窓に触れて水分に変わる「結露」が起きやすくなります。結露はダニやカビが増殖する原因となり、アレルギーなどの健康被害につながるほか、建物の劣化をすすめる要因にも。住まいを高断熱化して外気温の伝わりを防ぐことは、暮らしを快適にするだけでなく、家そのものの寿命を長くすることにもつながるのです。
掃除しやすい間取りの工夫
ホコリやカビが溜まりにくい間取りの工夫で、健康的で快適な住まいを維持しましょう。空間を細かく区切りすぎず、空気の行き止まりがない風通しが良い間取りにすることで、ホコリが溜まりにくく掃除しやすくなります。
床の溝や段差をなくしたバリアフリーの床は、ロボット掃除機が移動しやすいというメリットも。また、背の高い置き家具は天面にホコリが積もりやすいため、造作の壁面収納がおすすめです。
住まいを快適にする建材・設備
建物の性能や間取りに加えて、建材や設備選びによってさらに快適性をアップすることができます。
全館空調システム
高気密・高断熱の建物において空調を一元管理し、住まい全体を24時間365日快適な室温に保つシステムです。高性能フィルターを通した清潔な空気を取り込むため、花粉などが気になる季節にも窓を開けずに換気することができます。
空気清浄機「エアイー」
天井埋込み型のナノイー(イオン)発生機です。イオンの働きで気になる生活臭を低減し、カビやウイルスを抑える効果があります。
次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」
次亜塩素酸の働きで空気を丸洗いするように部屋のニオイを軽減する脱臭機です。浮遊菌の除菌効果もあり、快適な空間を保ちます。
機能性タイル「アレルピュア」
表面に抗アレルゲン剤がコーティングされている、機能性内装タイルです。花粉やハウスダストなどによるアレルギーを抑制する効果があります。
珪藻土壁紙「ケイソウくん」
自然素材の珪藻土を原料に使用したクロス(壁紙)です。湿度が高いときには余分な湿気を吸い込み、湿度が低いときには放出する調湿効果があり、室内の湿度を40〜60%の快適な状態に保ちます。カビやダニの繁殖を抑制し、ニオイを軽減する効果も。
まとめ:高気密・高断熱の家で健康に
室内を適温に保つ高気密・高断熱の家は、ただ単に快適なだけでなく、免疫力を高めて健康維持の助けになります。また、ヒートショックや熱中症といった事故の防止にも効果的です。さらに防臭・抗菌効果のある建材や設備を採用することで、より健康的で快適な住まいが実現できます。
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