人気インスタグラマーのAkiraさん×ウィザースホームによるコラボ連載の第3回。今回は「門まわり・アプローチ」についてお話を伺います。
アプローチは、家に入るまでのプロセス。ほんの短い距離でも、そこに緑があるだけで、歩く速さや気持ちがふっと変わることがあります。

Akiraさん プロフィール
「スコップひとつで庭を作る」をテーマに緑に囲まれた日々を発信する、フォロワー約10万人の植物インスタグラマー(@botanical.0715)。家族3人+愛犬(トイプードル)の大福さん・小福さんと和歌山県で暮らしている。

門まわり・アプローチは、家に入る前のワンクッション
Akiraさんは、門まわりやアプローチは「家を楽しむ場所」だといいます。
「外から帰ってきて、すぐ玄関ではなく、少しだけ“間”があることで気持ちが切り替わる。朝出ていくときには、背中を押してくれる場所でもあります。」

植栽は、家族をそっと迎え、導くためのもの。
玄関までのワンクッションで、家の印象は驚くほどやわらかくなります。
植栽でつくる、視線の流れ
植栽のレイヤーで魅せる
門から玄関までの道のりを単調にしないコツは、植栽の配置で視線に揺らぎをつくること。
「手前から小さく、奥(玄関側)に行くに連れて大きくなるように植えると立体感が生まれます。」

足元に下草、少し奥に低木、さらに奥に中木。
高さを重ねることで、玄関までの風景に奥行きが出てきます。
ただの通り道から、少しだけ寄り道したくなる場所に変わっていくはずです。
植栽は建物の引き立て役
門扉や建物の直線的なラインを、植栽のやわらかな輪郭でつなぐと、玄関まわりの空気がすっとやさしくなる。
「シンボルツリーが“象徴”なら、門まわりの植栽は“引き立て役”。」

下草や草花は「常緑の安心感の中に、少しだけ変化を混ぜる」イメージで。
「色々な色を入れると華やかになります。ただ全部を華やかにしなくても、一輪でも風に揺れていれば、それで十分です。」
季節の変化を意識する
門まわりは、毎日通るからこそ季節の移り変わりに気づける場所。
ただ、落葉樹を取り入れるなら、葉が落ちる季節の掃除まで含めて変化を楽しめるかどうかもポイント。
暮らしのテンポに合う植物選びが、長く続く庭につながります。

「家にいる時間が限られている方はやはりたくさんの植物を植えるのはNGだと思います。」
暮らしやすさも忘れずに
見た目が素敵でも、通るたびに濡れる・汚れる・避ける——それが続くと、好きだったはずの場所が負担になってしまいます。
荷物の出し入れ、自転車やベビーカーの往来、ゴミ出し。
まずは動線と必要スペースを確保して、その上で無理のないように。
「まだどんな暮らし方になるかわからないという方ほど、最初から詰めすぎずゆっくりと植物を増やしていくのがおすすめです。」

成長後に通路を塞がないか、トゲのある植物ではないか——このあたりも、気にかけましょう。
照明で夜の表情を演出する
夜のアプローチ——昼の佇まいとは一変し、とっておきの場所になります。
Akiraさんは「明るすぎない、森の中の家をイメージ」しているそう。
「少し非現実的な、何かわくわくするような夜の雰囲気が大好きです。昼とは違う表情が見えると、同じ場所でも少し特別に感じられます。」

照明は、玄関灯・足元灯など建物側の計画をベースに、植栽のライトアップをひとさじ足すイメージで。
やりすぎないコツは、全部を見せようとしないこと。
「ぼやっと光っているだけでも幻想的な雰囲気になって、それだけで空間は成立します。照明は主役ではなく、植物を静かに支える存在であってほしいですね。」
外構は、暮らしながら完成させていい
門まわりも外構も、最初から完成を目指さなくて大丈夫。
「最初に詰め込みすぎてしまうと、完成直後はきれいでも、時間が経つと少し窮屈に感じることがあります。ゆっくりと暮らしと共に成長していく庭づくりが理想です。」
足してもいいし、引いてもいい。
暮らしに合わせて整えていく余白が、いちばん心地いい風景をつくります。
まとめ|家に入るまでの時間を、好きになる
門まわり・アプローチは、家の第一印象であり、家族の毎日の景色。
「歩くスピードを少しだけ緩めたり、視線をやわらかく揺らしたり。建物にたどり着くまでの時間を、ほんの少し豊かにしてくれます。」
「コツは最初から完成を目指さないこと。一本の草、ひとつの光があるだけで、家はぐっとあたたかくなります」
連載の締めくくりとなる次回は
(仮)『リビングで心地よく楽しめる観葉植物』
家の中で、暮らしに溶け込むグリーンの楽しみ方を伺います。
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