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2024.02.11

外壁タイルにメンテナンスは必要?メリット・デメリットとおすすめの理由を解説

目 次

いくつかある外壁素材の中でも、メンテナンスフリーと言われる外壁タイル。本当にメンテナンスが要らないのか、デメリットは無いのか、気になりますよね。耐久性に優れるタイルは、一般的な外壁素材に比べてメンテナンスコストを低く抑えることができますが、実は全くメンテナンスが不要というわけではありません。今回は、どんなメンテナンスが必要なのかなど外壁タイルの特徴について紹介します。

外壁タイルとは?

外壁タイルの特徴

タイルとは、古くは古代エジプトから、世界中で数多くの歴史的建造物の外壁材に使われ、今もなお親しまれる素材です。今も昔も土や石などの天然素材を主原料を丹念に練って成形され、高温の窯で焼き上げて作られています。その自然のぬくもりや風合いと、高温で焼き固められたことによる卓越した強さがタイルの魅力と言えます。

外壁タイルの種類【素地による分類】

磁器質タイル

1250度以上の高温で焼成したタイルです。吸水率は1%以下で水をほとんど吸収せず、素地は緻密で硬く透明性があることが特徴で、叩くと金属音を発します。耐久性・耐水性に優れているので外装材に最適なタイルです。

せっき質タイル

1200度前後で焼成した吸水率5%以下のタイルで、磁器質のような透明性はありませんが、磁器質ほど硬くないため、表面にいろいろな加工を施すことが可能です。外壁タイルに適しているタイルのひとつと言えます。

陶器質タイル

1000度以上で焼成したタイルです。吸水率22%以下で磁器質やせっ器質に比べると吸水性が高く、叩くと濁った音がします。デザイン性の高いものが多く、主に内装に使用されます。

外壁タイルの種類【サイズによる分類】

外壁タイルのサイズは多岐にわたり、近年ではニーズの多様性からさまざまなタイルがでています。よく使われるタイルには、小口平タイル(108×60mm)や50角タイル(45×45mm)、二丁掛タイル(227×60mm)、ボーダータイル(227mm×30mm)などがあります。

50角タイル
二丁掛タイル

外壁タイルのメリット

外壁タイルには、その美観性と耐久性に付随した魅力がいくつもあります。ウィザースホームでは標準で外壁タイルを採用していますが、その理由を4つご紹介します。

住まいを守る堅牢さ

高温で焼き固めるため、一般的な外壁で使われる窯業系サイディングに比べて非常に高い硬度を誇ります。擦りキズ・掻きキズや衝撃にも強く、大型台風などの飛来物から住まいを守り、被害を最小限に抑えることができます。また、タイルであれば万が一割れたとしても部分補修が可能です。

窯業系サイディング
タイル

また、磁器質であるタイルは耐水性に優れ、雨水などをほとんど浸透させないので梅雨や台風の季節も安心です。

いつまでも美しい外観

天然素材から作られるタイルは、強い紫外線や風雨にさらされても、劣化や退色がしにくくほとんど変質することがありません。さらに、素材そのものが汚れにくい性質を持っていることに加え、雨水で汚れが流されるセルフクリーニング特性があるので、手間をかけずに美しさをキープすることができるのです。

時を超え愛される素材

宗教建築や公共建築など、古くはピラミッドの地下壁面に使用されたタイルは、日本でも東京駅丸の内駅舎をはじめ旧首相官邸や神奈川県庁舎、学士会館など、数多くの歴史的建造物の外壁材に使われ、今もなお建築当時の美観を保ち続けています。

変わらぬ価値を保つ永続性

一般的な外壁材は10年程度で塗り替えが必要ですが、外壁タイルの場合は汚れが付きにくく色あせもほとんどないため、塗り替えは不要です。その分メンテナンスコストの負担が少ないので、経済的です。高耐久で永く美しく暮らせるので、地球環境にも優しい素材といえます。

外壁タイルのデメリット

コストが高い

他の外壁材に比べて初期費用が高くなりがちです。外壁タイルを採用する面積や種類によりますが、一般的にはサイディングの方が安く抑えることができます。ただ、長い目で見ると、サイディングは定期的に塗り替えが必要な分、メンテナンスコストがかかります。永く暮らすことを考えるとトータルコストでは大きく差はありません。

耐震性が低い

外壁タイルそのものは丈夫なので地震で破損してしまうようなことはほとんどありませんが、下地の弾力性が欠けていると、地震のエネルギーを吸収できず破損や剥がれにつながる可能性があります。近年は技術が進み、クッション性が高い下地も開発されているので、最新の素材と正しい技術で施工を行えば地震に強い外壁が叶います。

外壁タイルのメンテナンスについて

タイルは天然素材から作られる無機質の素材なので、基本的に劣化することはありません。しかし、タイルとタイルをつなぐ部分である目地や接着面の部分は徐々に劣化していきます。また、汚れにくい素材のタイルですが、時間が経てばどうしても汚れが蓄積されますので、定期的なメンテナンスは必要です。

メンテナンススケジュールと費用

ウィザースホームでは、屋根や外装材を合わせて10年ごとの点検とメンテナンスを推奨しています。外壁タイルについてはほとんど劣化しませんが、この定期点検の際にタイルの割れ・剥がれが無いかを確認して必要であればメンテナンスをご案内します。

日ごろのお手入れ

外壁タイルは、汚れに強く傷もつきにくいため、日常的にお手入れをする必要はありません。雨でも落ちにくい汚れが気になる場合は、柔らかいブラシやモップで水洗いするか、薄めた中性洗剤で拭き取ります。

外壁タイルで様々なデザインが叶います

実は外壁タイルは、汚れにくくメンテナンスコストが安く抑えられるだけでなく、色や素材感の異なる様々な種類があるので、それらを組み合わせることで好みのデザインを作ることができ、デザイン性にも優れているのです。

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