CASE 165 千葉県　N様邸

旅行も制限されたコロナ禍をきっかけに、ご家族が週末をのびのび過ごすためのセカンドハウスを建てることにしたN様。セカンドハウスに求めた条件は、眺望の良さと開放感、落ち着いた雰囲気と非日常感でした。それを実現したのが、タイルデッキの中庭を内包するコの字型の住まい。すべての部屋から中庭の開放感を味わうことができます。また、東京湾や富士山を臨む風景をリビングから最大限に楽しめるように、建物の角度を決めました。ご両親やご友人に気兼ねなく遊びに来てもらえるように、ゲストルームも備えています。自宅からほどよい距離にあるため、週末ごとに家族が自然に集まるようになり、いっそう絆が強まったそうです。

芝生の庭へとつながる、中庭のタイルデッキ。建物でコの字型に囲まれているため、伸びやかな開放感とプライバシーの確保を両立しています。西日避けのタープを張れるように、壁にフックを付けました。屋外用ソファでゆったりとくつろいだり、ゲストとともにバーベキューを楽しんだり、思い思いの時を過ごせる空間です。

夜はライトアップにより、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に。シンボルツリーの美しいシルエットがタープに浮かび上がります。

玄関に入って正面に設けたFIXガラスの地窓が、中庭を絵画のように切り取ります。動線を家族用とゲスト用に分けた2wayとなっており、家族用玄関は大容量の収納を設けています。ゲスト用玄関には、靴の脱ぎ履きがしやすいようにベンチを造作しました。

眺望の良さにこだわったリビング。高台にあるため視界を遮るものがなく、広い空と東京湾を臨むパノラマが広がります。空気が澄んだ日には富士山も見える絶景です。風景を最大限に楽しめるよう、窓をできるだけ大きく取りました。高性能な防犯ガラスを採用しているため、窓の面積が多くても外気温の影響を受けにくく快適な環境を保てます。

リビングは、眺望を楽しむために窓をできるだけ大きくする一方、テレビの配置スペースはあえて設けず、プロジェクターとスクリーンを設置しています。スピーカーは天井に埋め込み、スクリーンを収める場所に垂れ壁を設けることで、収納時にはスクリーンを隠せるようにしています。

リビングに隣接する和室は、縁のない琉球畳でシンプルモダンな印象に。小上がりの段差は、ベンチのように座ることもできます。

和室の引き戸を閉めれば、独立した空間に。大勢のゲストが訪れた際には、布団を敷いて寝室にすることもできます。

ダイニングテーブルは、配膳や片付けがしやすい横並びのレイアウトに。キッチンとテーブルの天板を同素材で統一しています。板張りの下がり天井には間接照明を設けました。柔らかな光が天井を照らし出し、空間の広がりを強調します。

キッチンに立つと正面に見えるのは、中庭に植えたシンボルツリー「アオダモ」。斑入り（まだら模様）の木肌を気に入り、奥様がセレクトしました。アオダモは落葉樹のため、季節の変化とともにさまざまな表情を見せてくれます。

キッチンの通路は、ゆったりとすれ違うことができる幅を確保。キッチンの奥には冷蔵庫も収まる大容量のパントリーを設け、キッチンまわりを使いやすく且つスッキリと保てるようにしています。

パントリーの一角にデスクを造作し、奥様専用のワークスペースを設けました。深いグリーンのアクセントクロスが落ち着きを醸し出し、ひとりの時間をゆっくりと過ごせる空間です。

キッチンからも廊下からも出入りできる、回遊動線のパントリー。玄関に近いため、買い物した荷物をすぐに運び入れることができます。必要に応じてサッと目隠しできるよう、引き戸やロールスクリーンを設けました。

2階のリビングルームは、まるで秘密基地のような遊び心のある空間。1階とは雰囲気を変え、コンクリート調のクロスと木目の天井で仕上げました。お酒を並べたディスプレイやダーツコーナーを備え、みんなでにぎやかな時間を楽しめる場所です。

2階リビングの一角には、在宅勤務に対応できるようにワークスペースを設けました。デスクの前の小窓から風景を眺められるため、PC作業の合間に目を休めることができます。

無機質でクールな雰囲気の2階トイレ。コンクリート調のクロスに、ダークトーンの天井と床を合わせました。お施主様がカウンター下に設置した間接照明が、非日常感を演出しています。

洗面室は脱衣所と切り分け、家族が入浴中でも気兼ねなく使えるように。ダブルボウルのため、使用タイミングが重なった際の渋滞も緩和できます。メイクの際に顔をしっかりと照らしてくれる、ライト付きミラーを採用しました。

長期滞在にも対応できるよう、ランドリールームを設けました。室内干しやアイロン掛けもできるゆとりの広さがあり、洗濯まわりの家事をこの空間で完結することができます。

扉を閉めれば独立した空間になる脱衣所。浴室の扉を透明ガラスにすることで、開放的でスタイリッシュな雰囲気に。ご両親が安全に脱ぎ着できるように、腰掛けを造作しました。

ご両親やご友人が宿泊するためのゲストルーム。掃き出し窓は中庭に面しており、明るく開放的な空間です。ゲストに気兼ねなく過ごしてもらえるよう、LDKを通らずにトイレや洗面室に行ける配置となっています。

片流れの建物を組み合わせたような外観は、全面を爽やかなホワイトスモークのスプリットボーダーNEOタイルで仕上げています。建物の角度は、リビングから富士山が正面に見えるかどうかを基準に決めました。

夜のライトアップが、リゾートホテルのような特別感を演出。昼間の爽やかな印象とは異なる雰囲気を楽しむことができます。