ウィザースホームの建築士が提案したプランに対して斎藤さんから出てきたアイデアを反映したものを、CGやVRを使って、改めて斎藤さんにプレゼン。
併せて、使用する材料や種類、カラーを豊富なサンプルの中から吟味してもらいました。
そして、いよいよ「スポーツと暮らす家」のリアルな施工が始まります。
セレクト、
そしていよいよ現場へ
CGやVRを駆使して、プランをリアルに「体感」
──VRで見ていただきましょう。まずは玄関ホールから。
「リアルですね! まるで実際にある家に入っていくみたいです」
──斎藤さんのアイデアを生かして、アプローチ部分とシンボルツリーの植えられた一角を繋いで広く使い、パティオのような雰囲気を出しました。2階のリビングやバルコニーから見下ろせるようになっています。
「素敵ですね。イメージ通りです。外観の無機質な感じからは予想できない、心温まるような空間ですね」
──そして玄関の隣にトレーニングルーム。ランドリー&クローゼット、洗面・お風呂‥‥。
「動線もバッチリです。外で思い切り遊んだ後でも、ちゃんと汚れを落としてから、部屋の中に入れるイメージが湧きます」
──トレーニングルームを別のアングルから見てください。斎藤さんがトレーニングに必要とおっしゃっていたハーフラック(ダンベルをかけるフックのついた器具)も反映してあります。
「ハーフラックは以前から、あるといいなと思っていました。ダンベルは負荷可変式のものがあるので、それにすれば場所を取らなくていいですね。ミラーがあって、マットがあって、ここなら何でもできそうです。見守る側のお父さん、お母さんも自然とトレーニングしたくなるのでは?」
──次にバスルームです。気持ちよくシャワーを浴びられるように、オーバーヘッドシャワーを搭載したユニットバスを入れています。空気を含んだ水滴が出るんです。
「なるほど、これだと体の表面温度も上がりやすいんですね。スポーツをしていると、シャワーを浴びる回数が多くて、つい面倒になってしまうけど、このタイプだとシャワーヘッドの下に立つだけだから楽ちんだし、気持ちよさそうですね」
──2階部分を見ていただきます。キッチンは2列型になっています。前にシンク、後ろにコンロというパターン。家族みんなで料理しても互いに邪魔にならない動線になっています。
「家族みんなで料理すると、コミュニケーションが生まれるし、食材や調理法に関心を持つようになる。僕も子どもの頃そうでしたけど、食に関心の持てる子になれば、自然と自分の体と向き合えるようになる。食とパフォーマンス向上は密接に関わり合っているものですからね。リビングとリラックススペースの間にあった仕切りは取っ払ってオープンにしていただいたんですね?」
──はい、開放感がグンと高まりました。広いリビングの壁には、ぶら下がりができる器具を取り付けてあり、ここでも普段からトレーニングができます。
「いいですね。リビングに遊ぶスペースがちゃんとあるから、子どもが部屋に閉じこもるのではなく、みんなのところにきて、遊んだり、ストレッチやトレーニングをしたりできますね。仕切りがないから、それを家族も見守ることができ、スポーツする子どもと、支える親との一体感が生まれることになりますね」
外壁材からトイレまで、部材やパーツをセレクト
CG・VRでプランを擬似体感していただいた後、千葉・君津のウィザースホーム住宅館LABOに訪れました。
──こちらは家づくりをする上で必要なサンプルが数多く展示されていて、住宅性能の他にも、部材や色などを実際に見ながら比較検討できる施設です。外壁材やドアなどのパーツを、豊富なサンプルの中から斎藤さんと一緒にセレクトしていきましょう。
「家の外観は、見た目の印象や居心地、愛着を大きく左右する大切な選択ですね」
──最初のヒアリングの段階から室内のベースは黒やグレーといったシックな色合いにし、収納関係は白で統一したいとおっしゃっていましたね。外壁材もやはり白かグレーでしょうか?
「迷いますね‥‥」
モデルハウスを見るとイメージしやすいかもしれないとのことで、一同は一旦外へ。
「断然白がいいですね! やはりこうして実際に建っている家を見たほうが決めやすいですね。屋根材も一緒に決まってきます。ドアは木目ではなくマットに塗装されたものの方が良さそうですね」
住宅館LABOに戻り、内装材、キッチンやバスルームやトイレに至るまで、テンポよく決まっていきました。
「こうやって自分のイメージを取り入れられるのは注文住宅ならではで、選ぶのが楽しいですね。外壁タイルも種類がたくさんあって驚きました。」
──外壁タイルはウィザースホームの特徴のひとつです。キズもつきにくく、耐久性やメンテナンス性に優れているので、“理想の外壁材”とも呼ばれているんですよ。
今回、斎藤さんが体験したのと同じように、お客様にも資材を選んでもらうのだが、住宅館LABOで丸1日過ごす人も多いとのこと。
斎藤さんも建築士から丁寧に説明を受けながら、「スポーツと暮らす家」へのこだわりをしっかりと伝えました。
「夢の途中」を実踏チェック
3ヶ月後。構造部分がほぼ出来上がった建築現場を斎藤さんが訪ね、工事の進捗状況を確認しました。
アプローチになる場所から1階部分をまずは見ていきます。
「天井が思っていたよりも高いですね。図面やCGで見て、理解しているつもりでしたが、やはりこうして現場に立つと、リアリティが全然違います」
──まずはこの壁の厚みを見てください。
「こんなに厚いんですね」
──ツーバイシックス工法ですから壁が厚くなります。現時点で空間になっている部分いっぱいに断熱材が入りますので、断熱性は抜群です。
主寝室、ランドリールーム、トレーニングルーム‥‥図面に沿って順々に見ていきます。バスルームになる場所にはすでに配管も。
「お風呂の音は隣接する部屋には聞こえないですか?」
──お風呂と部屋の間の壁には防音材を入れるので大丈夫です。
まだ階段はないので、仮設の梯子を使って2階部分に上がります。
「ああ、めちゃくちゃ広いじゃないですか。これは快適ですね」
──斎藤さんの意見を取り入れて、リビングとリラックススペースの間の仕切りを取り払って本当によかったです。ウィザースホームの手がけた家の中でもとてもゆったりした空間になったと思います。勾配天井で、高さも強調できました。
「仕切りがなくて広いと、家族みんなでコミュニケーションが取れるし、同じ空間にいながらもそれぞれがのびのびとして過ごせるのがいいですね。窓も大きくて、開放感があって、ワクワクします。ところで、この窓枠の上の部分、木材が重なって分厚くなっているのは?」
──「まぐさ」と言って、窓などの開口部に用いられる工法です。これによって上部からの建物荷重をしっかりと受け止め、左右に受け流すことで開口部にかかる力を分散させているんです。
「なるほど。何十年も住んでいたら、扉や窓が開け閉めしづらくなったりしますが、それも防げるんだ。家が完成してしまうと見えなくなるような部分にも、ウィザースホームの家の秘密がたくさんあるんですね」
自身のカメラを持ってきた斎藤さん、今しか記録することのできない現場の雰囲気や構造パーツを撮影していきます。
そして、バルコニーへ。
「開放感があって気持ちのいい場所ですね。僕が子どもだったら、ここでずっと遊んでいられそうです。バーベキューをするのも楽しそう。ここから見下ろす中庭の眺めにも癒されそうですね」
1階に降り、外に出て、足場に守られるように立つ現場を、目を細めて見上げる斎藤さん。
「一軒の家を新築するのに、全部で何社くらいの業者さんが関わられるのですか?」
──「大工さんを筆頭に35~40社くらいが工期のどこかで関わってくださいます」
「そんなにたくさんの方が携わって家ができていくんですね。今回、こうして現場を見せていただいて、空間の広さに圧倒されました。まさに『スポーツと暮らす家』というコンセプトが反映された広々とした家だと思います。スペースがあると、気持ちよく体を動かせるじゃないですか。トレーニングしなくちゃというプレッシャーで動くのではなく、自然と体が動くのって、大切なことです。また、同じ空間にいることで『今日はこんなことができるようになった』『こんなことが悔しかった』といった会話ができる。スポーツする人を支える上で欠かせない家族とのコミュニケーションについても、容易にイメージできる造りになったと思いますね。これまで建物の構造については全く詳しくなかったんですが、こうやって実際に見てみると、随所に安心・安全につながる技術や工法が用いられていて、ウィザースホームの強みが生かされているんだなと感じました」
次回は、いよいよ「スポーツと暮らす家」が完成します。
文/浮田泰幸 写真/猪原悠
斎藤佑樹 /1988年生まれ。群馬県太田市出身。
早稲田実業学校高等部3年時の2006年、エースとして夏の甲子園に出場し全国制覇。「ハンカチ王子」として大フィーバーを巻き起こした。早稲田大学入学後も輝かしい成績を残し、数々の栄冠を獲得。アマチュア球界No.1右腕として2010年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから6勝をマークし、プロ2年目の2012年には開幕投手も務めた。2017年からは背番号をアマチュア時代に慣れ親しんだ「1」に変更。しかし度重なるケガに悩まされ登板数も伸びず、2021年10月に引退を発表。
そして引退後の12月に自らの会社・株式会社斎藤佑樹を設立した。
「野球未来づくり」を掲げ、現在様々なプロジェクトの実現にむけて取り組んでいる。
斎藤佑樹
1988年生まれ。
群馬県太田市出身。
早稲田実業学校高等部3年時の2006年、エースとして夏の甲子園に出場し全国制覇。「ハンカチ王子」として大フィーバーを巻き起こした。早稲田大学入学後も輝かしい成績を残し、数々の栄冠を獲得。アマチュア球界No.1右腕として2010年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから6勝をマークし、プロ2年目の2012年には開幕投手も務めた。2017年からは背番号をアマチュア時代に慣れ親しんだ「1」に変更。しかし度重なるケガに悩まされ登板数も伸びず、2021年10月に引退を発表。
そして引退後の12月に自らの会社・株式会社斎藤佑樹を設立した。
「野球未来づくり」を掲げ、現在様々なプロジェクトの実現にむけて取り組んでいる。