CASE 183 千葉県　A様邸

高台の3方角地という恵まれた立地を活かし、2階リビングからの眺望を最大限に採り込んだ住まい。A様は自営業をされていることから、１階に仕事場、２階にLDKを配置することでオン・オフを切り替えやすくしました。水回りはランドリーとクローゼットを集約することで家事動線を合理化。LDKは大開口の窓や高い天井により、隅々まで光と風がめぐる開放的な空間に。新築を機に一緒に暮らし始めた愛猫も、毎日日向ぼっこをしながらのびのび過ごしているそうです。

キッチンの天井とリビング・ダイニングの下り天井を同じ木目で仕上げ、空間の連続性を強調しています。下がり天井にくぼみを設け、巻き上げたロールスクリーンがスッキリと収まるようにしています。

パノラマが広がる2階リビング。美しい景色が楽しめるように、最大限に大きな窓を連ねました。窓際に下り天井を設け、間接照明による柔らかい光がリラックスした雰囲気を演出します。

2階リビングを活かし、勾配天井で高さを確保し開放的に。南向きの高窓から光が差し込みます。シーリングファンが空気を撹拌するため、大空間でも冷暖房のムラがなく快適です。陽当たりの良いヌックは、愛猫のくつろぎスペース。キャットタワーに上り、高窓から外を眺めているそうです。

夜は照明の明るさを抑えて、昼間とは異なる落ち着いた印象に。間接照明のみを点けて、ムーディーな時間を過ごしているそうです。

奥様が一目惚れしたグラフテクトのキッチン。左右から出入りできるアイランド型で、右側の冷蔵庫にも左側のパントリーにも遠回りすることなくアクセスできます。前面を空けているため、ハイチェアを置いてカウンターテーブルとして使用することも可能。キッチン上のダウンライトはスピーカー搭載で、音楽を楽しみながら料理をすることができます。

カップボードの奥行きを通常より深い65cmにすることで、奥の冷蔵庫と面を揃えています。背面の壁にツヤのあるサブウェイタイルを貼り、デザインのアクセントに。シンク下にゴミ箱スペースを確保して、調理中に出るゴミをすぐに捨てられようにしました。リビング側から見た際のゴミ箱の存在感も隠せます。

キッチンの隣に設けたパントリーは、開口部をアーチ形状にして優しい印象をプラス。食品や日用品のストックをたっぷり収納できる大容量です。

ブルーのクロスで爽やかに仕上げた洗面室。造作洗面台は、奥さまお気に入りの洗面ボウルを中心に計画しました。マリンランプやサブウェイタイルをあしらい、どこか海を感じるような雰囲気に。カウンターの天板に穴を開け、ゴミを捨てられるようにしています。

ブルーに包まれた脱衣所兼ランドリースペース。室内干し用のハンガーバーを設け、通風を確保するための窓を設置しています。ワイドな作業台で、洗濯物をたたんだりアイロンを掛けたりできます。

窓から光が入る明るい浴室。ご主人が足を伸ばしてお湯に浸かれるように、大きめの浴槽を採用しました。掃除がしやすいよう鏡や手すりなどを省略して、極力シンプルに仕上げています。

ランドリースペースのそばにウォークインクローゼットを設け、乾いた洗濯物を効率良く収納できるように。洗濯物で両手がふさがっていてもスムーズに使えるよう出入り口に扉を設けず、照明は人感センサーにしました。

広々とした土間が広がる玄関。スリット窓や地窓で光を採り込み、床の大判タイルが伸びやかな雰囲気を強調しています。玄関ドアは中央の小窓を開けられる採風ドアを採用しており、扉を閉めたまま換気ができます。

当初は地窓の外に木を植える計画でしたが、愛猫が外を眺めるお気に入りスポットになっているため、延期しているそうです。

玄関の正面に壁を設け、仕事で使用する作業台や資材置き場を目隠ししています。たくさんの荷物の受け渡しがありますが、広い玄関土間のおかげで宅配業者とのやりとりもスムーズに。

家に上がる前に手洗いができるように、玄関先に洗面台を設けました。

踏み板が浮遊するように見えるスケルトン階段。抜け感と軽やかさを強調するために、横桟（よこざん）のない手すりを採用しました。愛猫の遊び場にもなっており、1日に何度も上り下りしているそうです。

鮮やかなブルーのクロスが印象的な客間。腰壁風にクロスを上下で貼り分け、見切り材の代わりに回り縁を使用しました。お気に入りの雑貨をディスプレイできるように、飾り棚を設けています。

ベッドフレームの代わりに、小上がりを設けた寝室。枕元にはカウンターを設置し、小物を置けるようにしています。天井にダウンライトを設けず、カウンターに手元照明、小上がりに間接照明を仕込んでいます。明るさを制限することで、ホテルのような落ち着いた雰囲気に。

爽やかなホワイトのスプリットボーダーNEOタイルをベースに使用した外観。玄関まわりをブラックのジオテッセラタイルとライトグレーのガルボストーンタイルで囲み、門のような雰囲気に仕上げました。