CASE 162 千葉県　N様邸

「家を建てるなら、中庭がほしい」とお考えだったN様。理想的な土地が見つかったことから、家づくりをスタート。間取りをはじめ内装や建具にお持ちだった明確なご希望を、カタチにしていきました。シンボルツリーのあるタイルデッキの中庭は、リビングの延長にもなる空間。住まいに伸びやかな開放的をもたらしながら、ぐるりと囲む高い壁がプライバシーを守ります。水まわりは動線を集約して、忙しい毎日でも家事を効率的に行えるように。収納を多く設け、すっきりとした暮らしを保ちやすくしています。

お施主様が当初からお持ちだった「ドアを開けるとシンボルツリーと中庭が見える家にしたい」という明確なビジョンを具現化した玄関。FIXガラス越しに、オリーブの木が家族やゲストを出迎えます。オリーブは、ご夫婦が何回もお店に足を運び、理想的な樹形のものを選びました。

玄関横のシューズクローゼットは、奥へ進むと土足のまま中庭に出ることが可能です。可動棚は、将来的にお子さまの持ち物が増えることを想定して大きめに取りました。たっぷりの量の靴を収納できるほか、脱いだ上着も掛けることができます。ベビーカーを畳まずにそのまましまえる広さがあり、ペットボトル等のゴミ置き場としても便利です。

中庭ありきで始まった家づくり。ご夫婦は、中庭を高い壁で囲うプランを最初からお決めでした。大開口の窓からたっぷりと光を取り込みつつ、人目を気にしてカーテンを閉める必要もありません。床は室内のフローリングと似たトーンのタイルで仕上げ、LDKの延長のような空間に。壁でしっかりと囲っているため、お子様の遊び場としても安心です。

中庭の一角に、屋外で使用する物の収納庫を設けました。思い立ったときすぐにBBQセットやチェアを出すことができます。

広々としたLDKは天井高が2.6ｍあり、さらにスケルトンのリビング階段を設けたことで伸びやかな印象に。高気密・高断熱のおかげで、大空間のLDKはもちろん、洗面室、和室、玄関までリビングのエアコン1台で快適な室温を保てているそうです。インテリアは黒やグレーのモノトーンをベースに、ライトブラウンの木目で優しい印象をプラス。

テレビ台は浮かせるように壁付けし、軽やかな印象にするとともにロボット掃除機が通れるように配慮。壁面の幅は、お施主様がご購入を決めていたテレビ台がぴったりと収まるように設計しています。背面には、美しい石目のデザイン性と、調質・防臭効果の機能性を両立するエコカラットを貼りました。

リビング・ダイニング・キッチンを一直線に配置しているため、家事をしながらテレビ、お子様の様子、中庭に目が届きます。冷蔵庫は、キッチンの奥に設けたパントリーに配置。生活感の出やすい場所をリビング・ダイニング側から見えないようにしています。

ダークグレーのシックな対面キッチン。奥行きが深いフルフラット天板のため、ご夫婦が両側から同時に作業することもできます。キッチンの裏（写真左手の扉）に洗面・脱衣所等があり、家事の同時進行がしやすい間取りです。

ベージュ系の優しいトーンでまとめた和室。リビングに隣接し、お子様の遊び場にもゲストルームにもなる空間です。吊り収納は、布団を収めるケースに合わせてサイズを決めました。

脱衣所兼ランドリー・洗面室・ウォークインクローゼットを一直線に配置し、家事動線を集約した水まわり。ランドリーで洗濯・乾燥した衣類は、奥のウォークインクローゼットへスムーズにしまえます。家族の入浴中でも気兼ねなく歯磨きや手洗いができるよう、洗面所と脱衣所の間に引き戸を設けました。

ウォークインクローゼットの中は、お施主様が手配したシステム収納で理想のワードローブを実現。収める収納を先に決め、その寸法に合わせてクローゼットをプランニングしました。

寝室は「眠るためだけの場所」としてほかの部屋とは雰囲気を変えたホテルライクインテリアに。フローリングやクロスを落ち着いた色合いでまとめ、安眠を誘う空間に仕上げています。

寝室の奥に設けた奥様用のワークスペース。カウンターデスクを造作した窓際から、中庭を見守ることができます。将来的に飾り棚を設置できるよう、壁に下地補強を施してあります。

2階の廊下に設けたピクチャーレールに飾っているのは、ご夫婦がお好きな海の絵画。将来的にはお子さまの作品を飾るそうです。1階の床はオプションのナラ材、2階は標準装備のフローリングにすることでコストバランスをはかっています。

ゆったりとした手洗いコーナーを設けたトイレ。あえて窓を設けず、掃除の手間を軽減しています。大きめの収納を設け、ペーパーのストックなどをすっきりしまえます。

外壁は、建物部分をブラックのグレイスフルタイル、中庭を囲む壁をホワイトのガルボストーンタイルで貼り分けました。すっきりとしたデザインに、総タイルの上質感が際立ちます。