CASE 166 千葉県 S様邸
弓道場を構える、和の心を宿す家
弓道がご趣味のSさま夫婦。家を新築するにあたり、「弓道場がほしい」「和の要素を取り入れたい」とご希望でした。完成したのは、日本のお城をイメージした堂々たる佇まいの家。広々とした敷地を活かし、的場のある本格的な弓道場を備えています。また、いつでも気持ちよくゲストを迎えられるよう、玄関を中心にパブリックとプライベートの空間を振り分けました。高気密・高断熱の建物が外からの音を遮り、静かな暮らしを実現。窓の配置を工夫することで、防犯面にも配慮しています。
松本城や久留里城を参考にした重厚な外観。黒漆と漆喰をイメージしてブラックのスプリットボーダーNEOタイルと、ホワイトのボーダータイルを貼り分けました。玄関吹き抜けの2階に丸窓を設けて印象的に。
家づくりにあたって、まずは弓道場を確保できるように建物の向きを決めました。道場のシャッターを開けると、その先には安土(あずち)に的を立てた本格的な的場があります。照明を設置しているため、夜も矢を放つことが可能です。
道場内には近距離用の巻藁があり、いつでも好きなときに弓を引くことができます。道着や弓矢をしまう収納を備えており、スッキリと片付けられます。
客間として設けた純和風の和室。掘りごたつで、気軽に足を伸ばしてくつろぐことができます。障子には庭木が墨絵のように映り、趣を醸し出します。玄関から和室へ独立した動線を確保しているため、急な来客にも安心です。
和室は弓道場の手前にあるため、道着に着替える際にも便利です。床の間には塗り壁や網代天井を模したクロスを張り、床柱には黒檀の木を使用しました。
深いブルーのアクセントクロスが落ち着いた雰囲気のリビング。テレビ台の左側の柱は木目のクロスで仕上げて、大黒柱のような存在感を演出しました。右側には縦格子の装飾を設け、和の雰囲気をプラスしています。両側から出入りできる回遊動線のため、テレビの前を通らずに反対側に行くことが可能です。
リビングの3連窓から見えるのは、白石を敷いた美しい庭。右側の窓からは玄関先が見えるため、来客の際に便利です。防犯面に配慮して、家中の窓から玄関先を確認することができるつくりとなっています。
リビングとダイニングを見渡すことができる対面キッチン。カウンターに立ち上がりがあり、手元を隠すことができます。リビング・ダイニング・キッチンはひとつながりですが、L字型に配置することで、食事の空間とくつろぎの空間をゆるやかに分けました。
ダイニングの後側には、ご主人のPC作業やお子さまのリビング学習用にデスクを造作しました。正面は磁石が付く「マグピタボード」のため、プリント類を手軽に貼ることができます。
広々とした明るい玄関は、幅約270cmの大開口。4枚扉で大きく開放できるため、ベビーカーなどの出入りにも便利です。安全に靴を脱ぎ履きできるよう、腰掛けを造作しました。
玄関は、開放的な吹き抜けの空間です。2階の窓から光が降り注ぎ、見上げると美しく輝くステンドグラスが訪れる人を迎えます。
2階に設けた子ども部屋は、クロスを腰壁のように張り分けて可愛らしいイメージに。将来的に2部屋に分けることを想定し、壁を設ける位置を決めて収納や照明を振り分けています。
子ども部屋には広々としたウォークインクローゼットを設けました。足元にあるのは、ご主人がお父様から譲り受けたステンドグラス。玄関の吹き抜けから入る自然光を受けて美しく輝きます。
窓を大きく取った明るい浴室。窓を開ければ、虫の音を楽しみながらバスタイムを過ごすことができます。以前の住まいよりもリラックスできるようになり、湯船に入る時間が長くなったそうです。
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