CASE 006 神奈川県 Y様邸
茶室にピアノルーム、二世帯5人が一つになった家。
裏千家の茶事を行える茶室は、茶道の先生であるお母様の要望でつくられました。京間サイズの畳や、裏千家指定の腰張りなど、細かな部分にまで丁寧に対応しています。
廊下は少なく、収納と居室を広く。二つの家族の希望を叶える広さを確保。
二世帯住宅を建てると決めてからは、二世帯5人で一つになって家づくりに臨まれたY様。「5人全員の要望がバランスよく盛り込まれた家になりました」とご家族の皆様が口をそろえておっしゃいます。ご要望の中でも特徴的なのは、「茶室と茶庭」と「グランドピアノが弾ける部屋」の二つ。二代続けてお茶の先生をなさっているお母様のご意見と、伝統を守りつつも採光や収納といった使い勝手の面を向上させるウィザースホームからの提案をあわせて、一切、妥協のない茶室をつくりあげました。ピアノルームは、音楽の先生をなさっている奥様たってのご希望。床を防音にすることで、1階の親世帯にも気兼ねなくピアノを弾くことができます。Y様邸は、玄関のみを共通にした分離型の二世帯住宅です。それぞれの世帯と茶道教室は、玄関部分にある4つの戸を開閉することで3つに動線を分離できる仕組みになっています。「この玄関のおかげで、お互いの世帯がいい距離感を保てています。離れて暮らしていたころよりも家族のつながりは強くなったと思います」と奥様。全員のご要望を出し切ってつくった二世帯の家は、ご家族の絆を深める架け橋となっています。
茶室横の水屋は茶道のしきたりを守りながらも、天窓を取り入れるなど使い勝手のよさに一工夫を。
茶事に欠かせない踏み石とつくばいを備えた趣のある茶庭。道行く人に「いいお庭ですね」と声を掛けられることもあるとか。
必要な道具が多い茶道教室のために多くの収納がある親世帯。茶室の畳の下にも収納が。畳は電動で開閉します。
ご家族のくつろぎの場である親世帯リビングはゆったりとしたアジアンテイストに。ソファでの読書がお父様の日課です。
子世帯のダイニング・キッチンは2人で一緒に料理ができる広さにこだわりました。キッチンの壁を利用した埋め込みの収納には2人で読む料理本のためのスペースも。
玄関は4つの戸を開閉することで、茶道教室・親世帯・子世帯の3WAYでの利用を可能にしました。
木目調のサイディングと石を割ったような質感のタイルが茶庭とも調和しています。町屋を思わせるバルコニーのスリット状の手すりは通風・採光の面でも優れています。
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