その他 スキップフロアー
空間を有効活用し、リズムを生み出す「スキップフロアー」
上階と下階の間に、もう一つのフロアーを設ける間取りアイデアが「スキップフロアー」です。
「スキップフロアー」とは
「スキップフロアー」とは、床の高さをずらした中間階のこと。0.5階刻みで空間を仕切り、中二階とも呼ばれます。何もなかった縦の空間に床を作るため実質的に使える面積が増え、視覚的なメリハリ、空間同士のつながりも生まれます。アイデア次第で多彩に使えるこの空間のメリットをご紹介します。
【メリット1】「床」が増える
スキップフロアーを作ると床面積が増え、ワークスペースや趣味の空間、収納などに利用できます。上部は吹き抜けや勾配天井を利用して開放感を出し、下部は天井を低くして落ち着く居場所や収納にするのもオススメ。平屋でも、小上がり、ロフトなどのスタイルで採用できます。
【メリット2】自治体によっては延床面積に算定されない
スキップフロアーによって生まれた空間は天井の高さを自由に決められる のが特徴。天井高1.4m以内かつその他の基準を満たせば延床面積に入らないという自治体も多く、その場合は限られた面積がより広く使えるため、特に狭小住宅や建坪が限られているときなどにはぴったりのアイデアです。高さ制限があっても、視点が高くなるスキップフロアーなら視界の広がりも生まれます。
【メリット3】空間にメリハリや開放感、個性を出せる
スキップフロアーは空間にメリハリとリズムを生み出します。空間を区切るのに視覚的な「高さ」を利用しており、壁や仕切りを作らなければ開放感も得られます。もともとの視覚的な面白さに加え、利用する建材や照明などにもこだわると、さらに個性的な空間に。
【メリット4】家族の気配が心地よい
リビングなど家族が集まる空間にスキップフロアーを設置すると、家族の気配が自然と伝わってきます。空間がつながっているため、交流のきっかけも増加。視点の高さの「ずれ」が、干渉しすぎず離れすぎない、ほどよい距離を創り出します。
デメリット
スキップフロアーはお年寄りにとっては段差の多さが危険につながる場合があります。また、天井の低さが使いにくさに繋がる場合も。誰が何の目的で使うのかをしっかり考えたうえで採用しましょう。