設備 トライブリッド蓄電システム
太陽光で創った電気を賢く消費
太陽光発電システムで創った電気を家庭や電気自動車(EV)で無駄なく使い、経済的なメリットを大きくする設備が「トライブリッド蓄電システム」です。
「トライブリッド蓄電システム」とは
経済効果が高くエコな太陽光発電システム。新築時に設置するなら追加で検討したい設備があります。ひとつめは「蓄電池」。現在、太陽光発電システムで創った電力は売電よりも自家消費がお得。そのため、自家消費を最大限にできる蓄電池が力を発揮します。ふたつめは創った電力で動く電気自動車。場合によっては燃料費ゼロとなり、エネルギーコスト減に。トライブリッド蓄電システムは、「太陽光」「蓄電池」「電気自動車」の三者をまとめたアイデアです。
【メリット1】太陽光発電の自家消費でお得
「トライブリッド蓄電システム」のメイン機能のひとつは太陽光発電システムの電力を貯める「蓄電池」。2009年度当時48円/kWhだった売電価格は、2023年度には16円/kWhまで下落※1。一方で、買電価格は約18円から約30円に上昇※2。この状況なら自家消費が断然お得です。蓄電池があれば、創った電力を無駄にすることなく、夜間や曇りの日など、太陽光発電できない時間に使うことができます。
【メリット2】V2Hで電気自動車に充電可能
自家消費の一環で、電気自動車に太陽光発電の電力を充電するとさらにお得ですが、太陽光発電システムと電気自動車では電力の種類が違うため、電力変換システムが必要になります。「トライブリッド蓄電システム」は電力を変換する「V2Hシステム」を組み込めるので電力変換システム増設が不要です。
【メリット3】蓄電池があると夜間でも電気自動車に充電可能
蓄電池がない場合、電気自動車への充電は発電が可能な日中しかできません。そうなると日中に電気自動車で外出した場合、せっかく創った電力が充電できないことに。「トライブリッド蓄電システム」には蓄電池があるので、日中に貯めた電力を夜間に電気自動車に充電でき、エネルギーコスト減につながります。
【メリット4】災害時の非常用電源として活躍
「トライブリッド蓄電システム」では電力を貯めておけるのはもちろん、蓄電池より容量の多い電気自動車の電気も家庭で使えるため、長期停電時の非常用電源になります。電力使用可能時間の目安は蓄電池容量が4.9kWhなら約半日、14.9kWhなら約1.5日にもなり、自宅避難でも安心です。
【メリット5】同時設置できるので、追加負担等が不要
太陽光発電システム、蓄電池、電気自動車を無計画に設置・追加してしまうと、増設や工事などの追加コスト、また電力ロスなどで大きなコストがかかります。「トライブリッド蓄電システム」を導入しておくと、バラバラに設置する場合に比べ「パワコンが一台で済む」「電力変換ロスが大幅に減」「AI自動制御可能」など大きなメリットがあります。
【メリット6】暮らしに合わせた増設が簡単
「トライブリッド蓄電システム」は、導入するとまずは蓄電池として役立ちます。そして、その時点で同時に導入しなくても、将来的な蓄電池やV2Hスタンドの増設が簡単です。太陽光発電の電力を最大限活用したい、また将来電気自動車を導入したいという希望がある場合には、新築時に「トライブリッド蓄電システム」を導入するのが賢い選択です。